SBテクノロジー(SBT)は、ベトナムでオフショア開発とICTソリューションの提供を行うNTQ Solution(本社・ベトナム、NTQ)に対し、優秀な技術者の確保を主な目的とした出資を3月31日に行った。

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 日本市場では、さまざまな分野でDX需要が旺盛である一方で、慢性的な技術者不足が続いている。SBTは、顧客の要望の実現や新規サービスの開発を進めていくうえで、優秀な技術者の確保が今後の事業成長に向けた重要な要素と捉えており、その施策の一つとして近年オフショア開発の利用規模を拡大している。今回出資を行ったNTQとも2019年から取引を開始し、ともに成長する関係性を構築してきた。

 NTQは、11年6月ベトナムハノイに設立し、ITサービスプロバイダーとして日本、そしてグローバルに事業を展開している。本社を置くベトナム以外にも、日本、韓国、香港、米国、欧州に拠点を設け、現在の従業員数は約1300人(うちエンジニア900人)が所属しており、26年には従業員数3000人(うちエンジニア2500人)への拡大を見込んでいる。21年から3年連続でベトナムICT企業トップ10に選出され、サービス開発や新しい技術の研究を積極的に行うなど、成長が著しい企業となっている。

 こうした背景のもと、両社のビジネスをより一層加速させるため、さらなる信頼関係を構築し、協力していくことに合意した。今回の出資により、両社は「オフショア事業の拡大」「人材の育成・交流」「新たな価値創造に向けた取り組み」の施策の実現に向けて推進していく。

 具体的には、「オフショア事業の拡大」では、NTQに技術開発センターを設立し、まず24年度に100人を超える規模の開発体制を構築する。「人材の育成・交流」では、エンジニアの相互交流を通じたグローバル人材の育成、両社のもつ技術や開発知見の共有、研究開発の共同推進を行う。「新たな価値創造に向けた取り組み」では、両社での共同事業など、新たなテクノロジーやサービス創造の企画・検討を進めていく。

SBTがNTQ Solutionに出資