中国でファッションブランド・ZARA(ザラ)の店舗閉鎖が相次いでいることで、「ZARAは中国から撤退するのか」との話題がSNSで盛り上がりを見せた。

中国メディアの毎日経済新聞は9日、「ZARAはここ2カ月余りで9店舗が立て続けに閉店しており、過去180以上あった店舗の過半数がすでに閉店している。こうした状況に、大勢の(ZARAの)ファンたちは慌てて商品を購入している」と報じた。

SNSには「今のうちに買え、今後この街にZARAはなくなる」との投稿があり、多くのブロガーが閉店前に購入した商品の写真などをシェア。また、大量閉店の流れに「ZARA は中国市場から撤退するのでは?」との不安の声も上がっているという。

ZARAの担当者は「4月2日に上海市宝山の店舗を、3月31日に東莞、恵州の店舗を閉鎖した。現在、営業しているのは87店舗だ」と説明。ZARAを運営するアパレル大手インディテックス(スペイン)によると、最盛期に中国本土に183店舗を展開していたが、この6年間で100店舗近く減少したことになる。

ZARAは2020年に1200店舗を閉鎖すると発表して話題になった。記事も「ZARAは中国だけでなく世界でも過去1年間に74店舗を閉鎖しているが、売上高は前年同期比で10%増になっている」とし、中国撤退のうわさについて担当者が「今のところそのような情報はない」と話したことを伝えている。(翻訳・編集/北田)

中国でファッションブランド・ZARA(ザラ)の店舗閉鎖が相次いでいることで、「ZARAは中国から撤退するのか」との話題がSNSで盛り上がりを見せた。