深田竜生(少年忍者)、矢花黎(7 MEN 侍)、田鍋梨々花、吉田美月喜がクワトロ主演を務めるドラマシャワー「マイストロベリーフィルム」(毎週木曜深夜1:29-1:59ほか、MBSほか)の最終話4月4日に放送された。凌(深田)が光(矢花)と友だちのままでいることを選んで光の手を握る姿が描かれ、切なくて胸が熱くなった。SNSでも「凌くんの最初で最後のわがままを聞いて滝量の涙が出た」「凌切なすぎる…惚れた側の弱み…」「最後の手繋ぎシーンが非常に尊い」と視聴者の感動のコメントが寄せられた。(以下、作品のネタバレを含みます)

【写真】カフェで仲良く過ごす矢花黎“光”と田鍋梨々花“美波”

■「マイストロベリーフィルム」とは

同作は、フィルムを通じて交錯する4人の高校生の思いを描く青春ドラマ。端正な容姿で注目を集めているが目立つことは苦手、かつ音楽作りが趣味の市川凌を深田、コミュニケーション力は高いが調子に乗りやすく、夢中になれるものが無いことが悩みの遠山光を矢花、フィルムの美少女・村崎美波を田鍋、バトミントン部所属で活発な性格の、古道具に詳しい中村千花を吉田が演じる。

さらに凌、光、千花が通う高校の教師・松岡役に小島聖が配役され、厳格な雰囲気の中にどこか寂しさを覚えるたたずまいで、青春できらめく高校生たちの世界にスパイスを加える。

■4人のそれぞれ思いが複雑に交錯する

高校2年生の凌、光、千花は秘めた感情を抱えながら、一見平穏な高校生活を送っている。ある日、光と千花は校内の古びた倉庫で8mmフィルムを見つける。映写機に映し出された美しい少女に魅了された光は、凌と千花を巻き込んで校内で聞き込みを始める。そんな中、凌、光、千花の前にフィルムの少女・美波が転校生として現れる。

やがて、凌の気持ちに気付いた光は、出会った頃のことを思い出す。音楽作りに一途な凌は、飽き性の光にとってまぶしい存在だった。一方、フィルムを見つけたことで変わってしまった友情関係を憂う千花の様子を見て、美波は複雑な心情を抱く。

SNSのメッセージによって夜の倉庫に集められた凌、光、美波、千花、そして松岡。美波の口からフィルムに関する真相が語られる。そこには亡き美波の母と松岡の淡く切ない思いが詰まっているのだった。

■凌「俺の気持ちとか、考えないでいい。そのまんまがいい」

朝、凌が屋上付近の階段にいると光もやってきて2人で隣り合って座る。

光が「凌の気持ち、全然考えれてなくてごめん。気付かなくてごめん。これからどうする?お前が友だちやめたいなら、俺はそれでも…」と言うと、凌は「そのまんまでいいよ。重いまんまで。俺の気持ちとか、考えないでいい。そのまんまがいい」と涙ぐむ。

「ごめん」と光が言うと「謝んなよ」と涙をこらえる凌。凌が光の手を握って「これが、最初で最後の俺のわがままでいい」というと、光が凌の手を握り返すが、凌は手を離して「今日、サボるか」と笑う。

そこへ8ミリカメラを構えた千花と美波がやってきて、千花が「用意スタート!」とカメラを回しだす。驚く凌と光をよそに、美波も笑って「今日はみんなでサボっちゃう?」と言う。千花は「いいじゃん!」と笑って屋上へと誘い出し、みんなを撮影しだすのだった。

青春のもどかしさとやるせなさが切なく感じられたが、登場人物たちの優しい心根に胸がジーンと暖かくなった。SNSでも「凌くんの最初で最後のわがままを聞いて滝量の涙が出た」「凌切なすぎる…惚れた側の弱み…」「最後の手繋ぎシーンが非常に尊い」「素敵な青春ドラマだったよ!」「互いの気持ちを大切に尊重していて切なくてあたたまる素敵な物語」と視聴者の感動のコメントが寄せられた。

◆構成・文=牧島史佳

「マイストロベリーフィルム」最終話では、深田竜生“凌”や矢花黎“光”らが追い求めていたフィルムの謎が明らかに/(C)「マイストロベリーフィルム」製作委員会・MBS