物価高が進む一方、コロナ禍明けによる旅行需要は堅調なようだ。2024年のゴールデンウィーク(GW)に旅行する人は2332万人にのぼり、前年から微増していることがJTBの発表した調査結果で分かった。国内で人気の旅行先は、1位が「関東」(20.1%)で、2位は「近畿」(16.7%)、3位が「東海」(12.8%)だった。

【調査結果】国内・海外、GWに人気の旅行先ランキング

 国内外を合わせて、GWの総旅行者数見通しは、2332 万人で前年比101.8%。そのうち、国内旅行者数が2280万人(同100.9%)、海外旅行者数が52万人(同167.7%)だった。総旅行消費額の見通しは9630億円(同111.2%)で、国内旅行が8231億円(同104.7%)、海外旅行が1399億円(同175.6%)と、海外旅行で大きく伸びた。

 国内で人気の旅行先は、「関東」「近畿」「東海」がトップ3に。海外は「韓国」(20.8%)を筆頭に、2位は「東南アジア」(16.7%)、3位は「台湾」(13.5%)がランクインした。

 1人当たりの旅行費用について、国内旅行では「1万~2万円未満」「2万~3万円未満」(各20.2%)と回答した人が最も多かった。一方、3万円以上と回答した人の割合は前年と比べて4.7ポイント増で、全体的に費用が増加傾向にあることが見てとれた。

 海外旅行で最も回答割合が高かったのは「7万~10万円未満」(18.8%)。「40万円以上」(16.7%)、「20万~30万円未満」(15.6%)が続いた。

 15~79歳の男女(事前調査1万人、本調査2060人)を対象として、3月7~13日にインターネットで調査した。

ゴールデンウィークの旅行動向に関する調査結果(提供:写真AC)