魔王の圧力勝ち!佐々木寿人、高打点なしでも場を制圧 セミ初戦トップ「この1勝は大きい」/麻雀・Mリーグ

 3度のアガリは、いずれも高打点にあらず。それでもKONAMI麻雀格闘倶楽部佐々木寿人(連盟)は、見事に卓上を制圧した。

【映像】難しい勝負を制し得意満面の佐々木寿人

 4月9日、プロ麻雀リーグ朝日新聞Mリーグ2023-24」セミファイナルシリーズの第1試合は、起家からEX風林火山・松ヶ瀬隆也(RMU)、渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)、佐々木、U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)の並びで開始した。東1局、佐々木は4巡目にリーチをかけて、松ヶ瀬からリーチ・ドラの2600点(供託1000点)を獲得。東2局では親番の日向が1500点、東2局1本場では瑞原が6400点(+300点)をアガった。東3局は日向、東4局1本場は瑞原、佐々木のテンパイ流局。そんな中で迎えた東4局2本場、佐々木は發・赤の2000点(+600点、供託2000点)を奪取し、2着目の瑞原と3400点差ながらもトップ目に立った。

 南1局では日向が3900点を加点。3着目の日向にも3900点差まで迫られると、南2局、佐々木は日向の親リーチに応戦し、リーチ・ツモ・平和・ドラの5200点(供託1000点)でリードを広げた。結果的に、この日の高打点はオーラスで松ヶ瀬がアガった跳満・1万2000点のみ。そのまま逃げ切りで勝利し、カメラの前で決めポーズを見せた。

 佐々木と言えば、卓上を焼き尽くすような高打点で放送席をも震え上がらせる印象がある。それだけに、試合後にリポーターが「寿人選手としては大きなアガリを目指すタイプなのかなという中で、こういった展開は戦っていかがでしたか?」と聞くと、佐々木は「東場は特に小場でしたけど、アガリをよく拾えていたし、手も入っていたので、全体的に攻められていたんじゃないか」と分析。一方で、配牌からドラの白が暗刻だった南3局でアガリを逃した点には、「しもりましたね」「ちょっと痛かったと思います」と苦笑した。

 南3局1本場、3巡目にリーチをかけた日向に退かなかった点に関しては、「どの牌を抜いたとしても当たったら痛いし、せっかくイーシャンテンなのに降りるのは話が違う」とコメント。「相手の危険牌を持ってきた時、寿人選手は怖いと思うのだろうか」との質問には、「内心は思うんですけど、思ったところでしょうがない。当たったら当たったでしょうがないと思うだけ」と笑った。

 セミファイナルシリーズに進出した6チームの中で、KONAMI麻雀格闘倶楽部だけ優勝経験がない。「やっぱり、初戦はすごくカギを握ると思ったので、大きいと思います、この1勝は」「(チームとしては)セミファイナルは一応、プラス200ポイントを目指している」。チームリーダーにしてMリーグの魔王が、次戦以降、天地を揺るがす大トップを取ってくれることだろう。

【第1試合結果】

1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部佐々木寿人(連盟)3万4300点/+54.3
2着 渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)2万5000点/+5.0
3着 EX風林火山・松ヶ瀬隆也(RMU)2万3700点/▲16.3
4着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)1万7000点/▲43.0

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)

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