1998年W杯フランス大会の代表から漏れた時を除けば、華麗なサッカー人生を歩んできたように見える「キングカズ」こと三浦知良。しかし、ブラジルから日本に帰国した後は、不遇の時もあったという。読売クラブとヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ1969)でツートップを組んだ武田修宏氏が、前園真聖氏のYouTubeチャンネルで明らかにした。

 武田氏はベストイレブンを発表。FWにカズと自身の名前を挙げた。その理由は、

「92年、93年、94年の3年間で、俺とカズさん合わせて2人で120点取ってる」

 しかし、カズがブラジルのクラブから読売クラブに移籍した時はなかなか点が取れなかったと、武田氏は証言した。

「カズさんが帰ってきた時は、5点ぐらいしか取ってない。パスが来なかった。カズさんでも、最初は読売クラブのサッカーに入りきれていない。読売は特殊なチームだから認めないし、個が強いから1年目はパスも回ってこない。みんな知らない。カズさんでさえ、そのぐらい。個性が強いチームだった。日本リーグの時は、先発では出ないこともあった。読売って、ラモスのチームだったから」

 この発言に前園氏も「知らなかった」と驚きの表情を見せた。キングカズに苦汁を舐めさせられる時期があったとは、驚くしかない。

(鈴木誠)

アサ芸プラス