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もくじ

12年にわたって市場のニーズに応えるロングセラー
街乗りから高速道路まで 幅広いステージで十分な実用性
商用軽バンとBEVとの相性の絶妙さ

12年にわたって市場のニーズに応えるロングセラー

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昨年の暮れ、2023年12月に三菱自動車から商用軽BEVの「ミニキャブEV」が登場した。

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名前こそ、新しいものだが、その中身は2011年11月より12年にわたって販売されてきた商用軽EV「ミニキャブ・ミーブ」の大幅改良版だ。

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また、そもそも「ミニキャブ・ミーブ」は、量産EVの先駆けとして2009年に発売された軽EVの「アイ・ミーブ」の技術を流用することで生まれている。

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つまり、最新の「ミニキャブEV」は、2009年に発売された「アイ・ミーブ」の技術を受け継ぐモデルと言える。

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その特徴は、「商用軽バン」でありながら「EV」でもあるということ。実のところ、このコンセプトを体現するモデルは存在しなかった。そのため「ミニキャブ・ミーブ」は、12年以上にわたって商用軽EVというニーズに応える唯一の存在であったのだ。

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今回の大幅改良により、「ミニキャブEV」は電動系コンポーネントを一新した。モーターとインバーターは一体化構造となり、バッテリー容量は16kWhから20kWhに増大。効率アップもあわせて、一充電あたりの航続距離を約35%アップの180km(WLTCモード)にまで延長している。

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また、衝突被害軽減自動ブレーキをはじめとする予防安全技術「三菱e-Assist」も採用され、一気にモダン化されている。価格は2シーターで243万1000円、4シーターで248万6000円となる。国の令和5年度補正予算による「CEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)」の対象車のため、新車購入時の補助55万円(※令和6年4月1日以降の登録の場合)を見込めば、実質200万円を切る価格で購入可能だ。

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街乗りから高速道路まで 幅広いステージで十分な実用性

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ミニキャブEV」を走らせて感心するのは、走りの良さだ。モーター駆動ということで、スタートの直後から最大トルクとなる195Nmのパワーを使うことができる。ただし、飛び出すような唐突さもなく、アクセル操作に対して素直に走る。モーターの制御は非常にち密なのだろう。

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荷物を満載して、ゴー&ストップを繰り返す配送業務には、ぴったりの特性だ。また、アクセルを踏まなくとも、じわじわと進むクリープがあるので、配送先や駐車場所を探して微低速で走るのも容易だ。急な坂道で後退を防止するヒルスタートアシスト機能があるのもありがたい。

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最高出力は31kW(42PS)とパワフルとは言えないけれど、シフトを通常のDポジションで走っていれば、苦も無く流れに乗ることができた。

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また、ECOポジションにすると、低速域の変化は小さいが、高速域でのパワー感が抑制されていることで、航続距離の伸長に大きく貢献しそうだ。シフトポジションによるパワー感の違いが大きいので、走行シーンによって使い分けてみることをお勧めする。

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積載性の高さが魅力のハイルーフのため、全高は1915mmもあるけれど、コーナーでふらつくなどの不安はほとんどない。重量物であるバッテリーが床下にあるための低重心が効いているのだろう。

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振動や騒音は少なく、アクセル操作に対して大きなトルクも出るし、コーナーも安定しており、意外や気分よく走ることができるのだ。

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商用軽バンとBEVとの相性の絶妙さ

EVで最大の懸念点となるのが、その航続距離だろう。「ミニキャブEV」の一充電当たりの航続距離はカタログスペックで180km。

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軽商用バンのドライバーのうち77%が1日あたりの走行距離が65km未満というデータ(三菱自動車調べ)もあるし、軽商用バンの主な仕事は、近距離での配送だ。そのような使い方であれば、100kmを超える航続距離があれば、不安はないはずだ。

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ただし、実際にはエアコンを使うと、その距離は大きく変化する。そこで頼りにするのがメーターの右側の窓に表示される航続可能距離だ。リアルに「ミニキャブEV」を仕事で使う人は、この航続可能距離をにらみながらクルマを走らせることになるだろう。

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とはいえ、基本的に商用軽バンとEVは、非常に相性のよい組み合わせだ。EVは、低速トルクが大きく、静粛性に優れ、止まっているときにアイドリングをしない。街中を朝から夜まで走り回っても、うるさくないというのは、配送業にとってのなによりの美点だろう。

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また、使わない夜の駐車時間に充電できるのもEVのメリットだ。ミニキャブ EVは、標準装備の「普通充電」と、オプション設定で「急速充電」を装着すれば2種類の充電方法を利用できる。
「普通充電(200V/15A)」は、約7.5時間で満充電、「急速充電(最大出力60A以上の場合)」では、約42分で8割を充電可能。給油のためにガソリンスタンドに行く時間が必要ないので、それだけ業務時間が短くなるからだ。

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クルマの電動化は、地球のためのカーボンニュートラルという大きな目標がある。けれど、配送業に商用軽EVを使うのは、もっと身近な、わかりやすいメリットがある。走りが良く、静かで、給油の面倒がないというわけだ。

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地球のためだけでなく、働く人のために役立つ存在。それが「ミニキャブEV」の存在価値だろう。

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