ロイヤル・カリビアン・インターナショナルが運航しているクルーズ客船「セレナーデ・オブ・ザ・シーズ」が7日、乗客約1800人を乗せて天津国際クルーズ母港に寄港した。2日間滞在する予定で、乗客は北京と天津をじっくりと観光することになっている。

セレナーデ・オブ・ザ・シーズ」は世界各地から来た乗客を乗せて2023年12月10日に米マイアミを出航。史上最長274泊のワールドクルーズが始まった。四つの大洋を航海し、リオデジャネイロやブエノスアイレス、ロサンゼルスシドニー、パリ、ベルリン、アムステルダムを含む、7大陸60カ国以上を訪れ、150カ所以上に寄港する予定となっている。天津は68カ所目の寄港地だ。

最近、国際クルーズ船が続々と中国の港に寄港している。訪中団体旅行が増えるにつれて、クルーズ船によるインバウンド市場も回復し続けている。

ドイツのTUIクルーズ傘下のハパク・ロイド・クルーズの客船オイローパが今年2月末、上海と天津に寄港した。TUIクルーズ傘下のクルーズ船が中国の港に寄港するのは4年ぶりで、ドイツから来た乗客400人が上海と天津を観光した。

また、ドイツのフェニックス・ライゼンが運航するクルーズ客船アルタニアが3月、上海の呉淞口国際クルーズターミナルに寄港した。乗客約1000人のうち、350人が北京観光を予約していた。

4月6日には、約2500人の乗客を乗せたTUIクルーズの客船「マイン・シフ5」が上海呉淞口国際クルーズターミナルに寄港した。乗客は2日間の予定で、上海を観光した。これら訪中外国人の約9割がドイツ人で、それ以外のオーストリア人やスイス人なども査証(ビザ)免除措置を活用して、円滑に入国した。

ロイヤル・カリビアン・インターナショナルによると、4月26日にも、クルーズ客船「スペクトラム・オブ・ザ・シーズ」が上海のクルーズ母港に寄港する予定となっている。同客船のワールドクルーズは4年半ぶりで、約4000人が上海から入国することになっている。クルーズ客船によるインバウンド市場は今後も回復し続けることになりそうだ。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

クルーズ客船「セレナーデ・オブ・ザ・シーズ」が7日、乗客約1800人を乗せて天津国際クルーズ母港に寄港した。