山川はチャンスを生かせず。開幕戦以来、一発も出ていない(C)産経新聞社

 パ・リーグ首位のソフトバンク4月9日日本ハム戦に2-4で敗戦。3位の日本ハムとのゲーム差は0.5まで縮まった。先発した有原航平は初回に長短4安打を浴び、四死球も絡んで一挙4失点。その後は持ち直して7回まで投げたものの、序盤の大量失点が響いて敗れた。

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 一方、打線は日本ハムの8安打を上回る10安打を放ったが、再三作ったチャンスをものにできずに沈黙。中でも、4番に座った山川穂高は4打席すべて得点圏で打席が回ってきたが、いずれも凡退したことが痛かった。

 初回の第1打席は一死二、三塁で遊飛。3回一死一、二塁では一ゴロに倒れた。何より5回は無死満塁の絶好機に打席が回ってきたが、痛恨の三ゴロ併殺と力を発揮できず。7回二死二、三塁の場面も空振り三振とこの試合の完全なストッパーとなってしまった。

 昨年は春先に発覚した女性スキャンダルの影響により、1軍は17試合の出場にとどまった。それでも、オープン戦では打率.306、3本塁打、9打点、OPS.958と状態の良さを見せ、ブランクを感じさせなかった。実際、開幕戦に1号アーチを放って今シーズンのソフトバンク打線をけん引していくかに見えたが、現在は打率.158、1本塁打、5打点と低迷している。

 とりわけ、得点圏打率は.133と中軸を担う打者としては物足りない。加えて、4併殺打リーグトップ。山川の前を打つバッターが何度もチャンスメイクしているが、そのお膳立てを活かせない打席が少なくない。

 柳田悠岐は打率.333、1本塁打、9打点をマークしており、近藤健介も打率.371、2本塁打、5打点と好成績を残している。山川の前後を打つ打者の状態が良いため、ソフトバンクは現在首位をキープできているが、チームとしても4年ぶりの日本一奪還のため、1日でも早く山川のお目覚めを期待しているはずだ。かつての本塁打王がどのように現状を打破するのか注目したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

4度のチャンスにすべて凡退のソフトバンク山川穂高  打率.158、得点圏打率.133と苦しい現状を打破できるか