レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、9日のマンチェスター・シティ戦を振り返った。同日、クラブ公式サイトが伝えている。

 9日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド8ファーストレグのレアル・マドリードマンチェスター・シティの一戦は、アンチェロッティ監督の同大会史上初となる通算200試合指揮というメモリアルを祝福するような好ゲームとなった。ゴラッソに次ぐゴラッソが飛び出し、最終スコアは3-3のドロー。欧州の盟主と現欧州王者によって、最高峰の戦いが繰り広げられた。

 本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』でのファーストレグを終えた後、試合を振り返ったアンチェロッティ監督は「信じられないような試合。クオリティが高く、並外れた両チームだった。自分たちのプレーに満足しているし、(セカンドレグでも)同じことを繰り返したいと思っている。2-1で勝てたかもしれない、2-3で負けていたかもしれない…。両チームがやったことに対して、正しい結果だと思う」と告白。さらに「チーム全体がとても良かった。最も気に入ったのは、個性、勇気、前線からのプレッシャー、そしてシティが力を使い果たすまで試合を楽にさせなかったことだ」と前日会見で語った「昨季の大敗は勇気も、個性もないプレーをしたから」という反省を活かすことができたようだ。

 そして前述した通り、同試合がCL通算200試合目の指揮となったアンチェロッティ監督。史上唯一の欧州5大リーグ完全制覇者であり、CLでは指揮官として最多タイとなる4度のビッグイヤー戴冠を成し遂げている64歳の“名将”は「最初の試合は、パルマにいたときのスパルタプラハ戦だった。そこから、200試合に到達したことは大きな意味がある。特に私の年齢でね。これだけの歳月をフットボール界で生き抜いていること自体が成功だよ」と万感の思いを明かしている。

 なお、CLの名を冠した試合に相応しいファーストレグとなったものの、本拠地でアドバンテージを奪えなかったレアル・マドリードは、セカンドレグでの勝利が必須となっている。

CL通算200試合指揮のアンチェロッティ監督 [写真]=Getty Images