高知県の北東部・香美市物部(ものべ)町に伝わる「いざなぎ流」は、陰陽道や修験道、仏教、神道などの要素が混在する民間信仰です。狩猟や林業といった生業や山川と共にある暮らしの中で、病気平癒や雨乞い、家の神の祭祀など、神霊に相対しながらさまざまな祈りが込められてきました。

いざなぎ流で用いられる御幣(ごへい)は200種を超える多様なもので、太夫と呼ばれる宗教者によって切り出されます。その特徴のひとつに「ヒトガタ」の御幣があり、目や口、角、時には手足も持ち、御幣そのものが方位神や精霊を表すこともあります。

これらはかたちとしては可愛らしさや美しさを見せながら、時に凶悪な力もふるうといいます。

「紙」から切り出されさまざまな「神」に連なる御幣の世界。 またそれらを伝えてきた、いざなぎ流や物部の世界。 かたちに込められた祈りを想いつつぜひご覧ください。



第二企画展「いざなぎ流のかみ・かたち」展示概要

会 期/ 2024年4月20日(土)~7月21日(日)

時 間/ 9:30~17:00 *最終受付は16:30

休館日/ 毎週月曜日 *4月29日(月祝)、5月6日(月祝)、7月15日(月祝)は開館し翌火曜日が振替休館

会 場/ 横浜人形の家2階多目的室

観覧料/ 大人700円・小中学生350円 *入館料(大人400円・小中学生200円)含む、未就学児は入館料および観覧料無料

主 催/ 横浜人形の家

協 力/ 高知県立歴史民俗資料館・いざなぎ流と物部川流域の文化を考える会・香美市教育委員会物部分室


「いざなぎ流」を知る各種イベント

■ワークショップ1. 「ものべのもののけ」 缶バッジづくり

物部に伝わる神や物の怪のイラストで缶バッジをつくります(イラスト提供 「ものべ民話と歴史の会」(C)伊井みどり氏)

日 時/ 5月3日(金祝)10:00~12:00・13:00~16:00

参加費/ 300円 *当館入館チケットも必要

会 場/ 横浜人形の家 3階イベントスペース
定 員/ 50名

申 込/ 当日随時受付


画像はイメージです

■ワークショップ2. 紙から生まれるカミと飾り 「いざなぎ流太夫さんに学ぶ御幣切り」

森安正芳氏(いざなぎ流太夫)、小松昌裕氏 *完成した御幣はお持ち帰りいただけます 

日 時/ 6月15日(土) 10:00~12:00

参加費/ 3,000円 本展の当日チケットも必要 
会 場/ 横浜人形の家 4階あかいくつ劇場ホワイエ

定 員/ 22名
申 込/ 事前申込 5月18日(土)10時より当館Webページより申込受付開始

■トークイベント1. 「物部の民俗といざなぎ流」 

松尾恒一氏(国立歴史民俗博物館教授)

日 時/ 5月11日(土) 14:00~16:30

参加費/ 500円 本展の当日チケットも必要

会 場/ 横浜人形の家 4階あかいくつ劇場

定 員/ 120名
申 込/ 事前申込 4月14日(日)10時より当館Webページより申込受付開始

■トークイベント2. 「いざなぎ流のひとがた御幣と祭文」 

小松和彦氏(国際日本文化研究センター名誉教授)

日 時/ 5月26日(日) 14:00~15:30

参加費/ 500円 本展の当日チケットも必要

会 場/ 横浜人形の家 4階あかいくつ劇場

定 員/ 120名
申 込/ 事前申込 4月14日(日)10時より当館Webページより申込受付開始

■トークイベント3. 「いざなぎ流の祈祷と神楽」 

梅野光興氏(いざなぎ流と物部川流域の文化を考える会) 「いざなぎ流の神楽と神がかり」
山本ひろ子氏(成城寺小屋講座/和光大学名誉教授) 「青ヶ島の読み上げ祭りと巫女」

日 時/ 6月15日(土) 14:00~16:30

参加費/ 1,000円 本展の当日チケットも必要 
会 場/ 横浜人形の家 4階あかいくつ劇場

定 員/ 120名
申 込/ 事前申込 5月18日(土)10時より当館Webページより申込受付開始

配信元企業:横浜人形の家

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