10月11日公開の映画『ジョーカー』最新作『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』初の映像となる特報が公開された。

【動画】美しくも狂気に満ちた『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』特報

 本作は、孤独だが心優しかった男が、歪んだ社会の狭間で“悪のカリスマ”に変貌していく衝撃のドラマを、アカデミー賞常連の実力派スタッフ、キャストで描いた傑作サスペンス・エンターテイメントジョーカー』の最新作。

 今回公開された特報は、主人公アーサー(ホアキン・フェニックス)とレディー・ガガ演じるハーリーン・クインゼル(通称ハーレイ・クイン)の出会いの場面から始まる。

 心優しい男から“悪のカリスマ”へと変貌を遂げたアーサーに対し、ハーリーンは「私は誰でもない、あなたと違って何もしてない」と心情を明かす。一見みすぼらしい二人が座る客席と、舞台上のピエロメイクを施したジョーカーとハーリーンが流麗なメロディーにのせてポスタービジュアル同様にダンスを踊る姿が映し出されていく。

 トム・ジョーンズの「What the World Needs Now Is Love」にのせて、アーサー、そしてジョーカー&ハーリーンの妄想とも現実ともつかないシーンが連続。映像の後半では、変化を問われたアーサーは「教えてやろう、もう俺1人じゃない」と答える。

 アーサーにはこの世界がどう見えているのだろうか。彼の狂気が“感染”し、徐々に変貌を遂げるようにも見えるハーリーンの身に一体何が起きたのか? ガガが演じる女性ハーリーン・クインゼルと言えば、ジョーカーの精神科医として描かれることが多いが、今回レディー・ガガがどんなキャラクターを演じることになるのかも、大きな注目が寄せられている。

 前作『ジョーカー』でも印象的な仕草や、テレビのセット、そして群衆の熱狂などの要素も随所に盛り込まれる一方、前作にはない舞台を思わせるような空間も印象的で、美しくも狂気に満ちた見たこともない映像となっている。

 さらに、ジョーカーとしてのピエロメイクを施したアーサーが、ハーリーンとともにダンスをする姿が描かれたポスタービジュアルには、「この世界は、ただの舞台」というコピーが特報公開のタイミングで新たに添えられた。

 悲劇『ハムレット』『ロミオとジュリエット』などで知られる劇作家ウィリアム・シェイクスピアの喜劇『お気に召すまま』の有名な一説「All the world’s a stage(この世は、すべて舞台),And all the men and women merely players(男も女も、人は誰もが役者に過ぎない)」からインスパイアを受けているであろうメッセージに込められた意味とは? 心優しいアーサーの目に映るこの世界は喜劇なのか? それとも彼の物語は悲劇なのか? 新たに語られる前代未聞のジョーカーへの期待は高まるばかりだ。

 映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は10月11日公開。

「この世界は、ただの舞台」というコピーが追加された『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』ポスタービジュアル  (C)& TM DC (C) 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved