東日本旅客鉄道（JR東日本）は4月9日、ネットバンクサービス「JRE BANK」を、5月9日からスタートすると発表した。同サービスは、楽天銀行を所得銀行とし、JR東日本傘下のビューカードが銀行代理業者として展開するもの。通常の銀行として使えるだけでなく、JR東日本関連サービスの恩恵も受けられるとしている。

【クリックで表示】もらえる特典一覧。運賃4割引やグリーン券付与など豊富だ（計6枚）

　JRE BANKは、専用のスマートフォンアプリとWebブラウザからアクセス可能。口座開設から、振込、入出金明細、定期預金、外貨預金、住宅ローンといった、楽天銀行が提供するサービスを利用できる。JR東日本の各種サービスで使える特典を用意している他、会員ステージ制度（JRE BANKプラス）も設けている。

　JCBと提携したブランドデビット機能付きキャッシュカードも発行可能。20歳以上であれば500円ごとに1ポイント（0.2％還元）、20歳未満は200円ごとに1ポイント（0.5％還元）を付与する。16歳未満にはデビット機能がないキャッシュカードを発行する。駅に設置されているATM「VIEW ALTTE」であれば、現金引き出し手数料が無料（無制限）となる。

●「50万預ければグリーン券付与」など豊富な特典

　JRE BANKユーザーの特典として、JR東日本営業路線内の片道運賃・片道料金を4割引する。判定にあたり条件が設けられており、資産残高50万円以上でかつビューカード利用代金の引き落としで1枚、給与などの受け取りで2枚、その両方で3枚もらえる。資産残高が300万円以上の場合は、前者で2枚、後者で3枚、両方で5枚となる。判定は年2回のため、年間で最大10枚プレゼントするという。

　JR東日本が選んだどこか1つの駅まで往復利用できる「どこかにビューーン！」を通常利用から2000ポイント割引する。こちらにも条件があり、資産残高が50万円以上かつビューカードの引き落としで1枚、給与などの受け取りで2枚、両方で3枚となる。判定は年4回のため、年間で最大12万もらえる計算になる。

　その他、モバイルSuica限定だが、普通列車グリーン車を無料で利用できるSuicaグリーン券も提供（年4回判定、最大年4枚プレゼント）する。こちらは、残高が50万円以上であれば対象となる。

　JRバス関東の無料クーポンや、「GURANDIO」のワンドリンクサービス、JR東日本ホテルズの対象ホテルでの特典・割引、JRフルーツパークのフルーツ狩り料金の割引、NewDays店舗での特典・割引、駅レンタカー「トレン太くん」の割引なども用意している。