中国オンラインメディアの虎嗅に9日、3月初旬に日本を訪れた人物が記した「日本人は大勢の観光客に耐えられなくなり始めている」という文章が掲載された。

日本政府観光局(JNTO)の発表によると今年1月の訪日客数は268万8100人、2月は278万8000人で、文章は「JNTOのデータは訪日旅行人気の持続的な高まりを示している」と紹介。そして2023年の訪日外国人旅行消費額が5兆円を超えたことを取り上げた上で、3月初旬に訪れた日本で日本人の外国人観光客に対する態度が悪くなっていることをはっきり感じたとつづった。

文章には人気観光地での写真撮影などをめぐって受けた注意についての記載があり、「日本文化にはもともと多くの細かい制限があって部外者がうっかりそれに触れてしまうのは免れがたいこと。だが、観光客への鋭い視線にびくびくしてしまった」と記されている。数年前にこの観光地を訪れた時はそれほどの「見られている感」はなかったそうだ。

また、「以前、日本人から注意された時はいつも比較的穏やかで丁寧な口ぶりだったと記憶している」と振り返り、今回受けた注意は丁寧な言葉ではなかったと説明。東京・新宿の人気スポットを訪れた時の状況については「周囲は人でごった返していた」などと紹介し、「日本人はこれほど大勢の観光客に耐えられなくなり始めている。みんな疲れているのだ」と続けた。

文章は、ホテルに戻って見たテレビ番組で「オーバーツーリズム」という言葉を聞いたこと、外国人観光客の激増で日本の人気観光地が新たな課題に直面しているということを議論する内容だったことを紹介し、この問題に対する各地の対策についても伝えている。(翻訳・編集/野谷)

中国オンラインメディアの虎嗅に9日、3月初旬に日本を訪れた人物が記した「日本人は大勢の観光客に耐えられなくなり始めている」という文章が掲載された。写真は東京。