リヴァプールに所属するコロンビア代表FWルイス・ディアスパリ・サンジェルマンPSG)が関心を寄せているようだ。9日、イギリス紙『テレグラフ』が伝えている。

 現在27歳のL・ディアスは2019年夏に母国のジュニオールからポルトへ加入し、欧州デビューを果たした。ポルトガルでの約2シーズン半を経て、2022年1月にはリヴァプールへ完全移籍。ユルゲン・クロップ監督率いるチームに即座にフィットすると、加入後の半年間で公式戦26試合に出場し、6ゴール5アシストを記録した。在籍3年目の今シーズンもここまで公式戦通算13ゴール4アシストをマークしており、“3冠”を目指すチームを牽引している。

 リヴァプールの攻撃に欠かせぬ存在となっているL・ディアスだが、今シーズン終了後の夏の移籍市場にて本拠地『アンフィールド』に別れを告げる可能性が浮上しているという。報道によると、PSGが同選手の獲得を検討しており、既に代理人を務めるラウル・コスタ氏に接触したとのこと。フランス代表FWキリアン・エンバペが今夏に契約満了を迎えることから、一線級のアタッカーを数多くリストアップしているPSGだが、L・ディアスの動向も注視しているようだ。

 L・ディアスリヴァプールとの現行契約は2027年6月末までとなっており、満了までは3年以上を残している。しかし、『テレグラフ』は新契約交渉が未だ存在していないことや、移籍金の回収、プレミアリーグが定めた収益と持続可能性に関する規則(PSR)等を考慮すると、「リヴァプールが今夏に決断を迫られることになる」と指摘。現状では前線の主軸として存在感を放っているものの、今シーズン終了後の退団の可能性も否定はできないようだ。

 なお、同選手に対してはバルセロナも関心を寄せているとのこと。しかし、リヴァプールが評価額を7500万ポンド(約145億円)に設定していることから、慢性的な財政難に苦しむバルセロナにとって獲得は極めて困難だと『テレグラフ』は指摘している。

2022年冬からリヴァプールで活躍しているルイス・ディアス [写真]=Getty Images