明治安田J1リーグ第3節の延期試合が10日に日産スタジアムで行われ、ホームの横浜F・マリノスガンバ大阪を2-0で下した。

2試合ぶりの勝利を掴み、今季初の連勝がかかる7位横浜FM。前節から6選手が入れ替わり、村上悠緋、天野純が今季初先発したほか、2027年加入内定で特別指定選手の塩貝健人がベンチ入りした。

初黒星からの仕切り直しを図る12位G大阪も唐山翔自を今季初先発のピッチに。そのほか、ターンオーバーの前節から宇佐美貴史やウェルトンが先発復帰したほか、一森純が凱旋試合の最後尾を務めた。

横浜FMが参戦するACLとの兼ね合いにより、この日のナイトゲームとして改めて開催される運びとなった一戦。横浜FMが繋ぎから崩しにかかるなか、G大阪は速い仕掛けで一気に相手ゴールに襲いかかる。

横浜FMがどう崩すかという局面が多いが、ボールを奪ったら一気に持ち上がるG大阪はその中心を担う宇佐美が存在感。4分にウェルトンのチャンスをお膳立てすれば、13分、17分と自らもフィニッシュを放つ。

その後もネタ・ラヴィの右足ミドルなど、G大阪の思い切りの良い攻撃が際立つなか、横浜FMも21分に左サイドからの折り返しに山根が右足一閃。GK一森も見送るだけだったが、惜しくも左ポストを叩く。

34分にも右サイドを経由した繋ぎから、バイタルエリア右のアンデルソン・ロペスが落とすと、天野が右足ダイレクト。ゴール右下を突いたボールだったが、ここはGK一森が見事なセーブで凌いでみせる。

シュート数、枠内、CK数でどれも上回るG大阪は前半のうちに一歩前に出たいなか、45+1分にも右サイドからのクロスを大外で拾ったウェルトンが中に切り込み、右足。だが、ミスショットに終わる。

後半も勢いよく立ち上がったのはG大阪。早々の46分に細かいつなぎから唐山が振り向きざまのフィニッシュに持ち込めば、その1分後のカウンターからウェルトンもゴールに迫り、51分にも宇佐美が左足を振る。

だが、ここまで沈黙のアンデルソン・ロペスワンチャンスを仕留める。左サイド深くの山根陸が中に切り込み、ボックス中央にパスを出した53分、中谷を背負いながら収めたアンデルソン・ロペスが反転からの左足で横浜FMに先制点をもたらす。

横浜FMがエースの2戦連発となる今季5ゴール目で先手をとったなか、G大阪も敵陣右サイドでFKの62分に宇佐美がパスにしたボールをボックス右のウェルトンがゴール前に折り返し、三浦がプッシュ。だが、オフサイドで認められず。

そんなG大阪は65分に宇佐美がボックス左から中に切り込み、右足フィニッシュを放っていくが、惜しくもゴール右の外に。そのなか、57分の食野亮太郎に続いて、イッサム・ジェバリとダワンを送り出す。

横浜FMがもうひと刺しを狙って、宮市亮や植中朝日、小池龍太、そしてデビューの塩貝をピッチに送り込んだなか、攻めの手を緩めないG大阪は71分の左CKもウェルトンの枠内ヘッドにつなげるが、ゴールが遠く。

75分にもダワンの大きな展開が左サイドのウェルトンにつながり、フィニッシュに持っていったG大阪だが、ここも枠に飛ばず。80分にもボックス左の宇佐美折り返したボールにイッサム・ジェバリが右足で合わせるが、クロスバーの上に外す。

その後も我慢の時間が続くなど、苦戦模様だった横浜FMだが、後半アディショナルタイムのカウンターから植中が左足でネットを揺らして勝負あり。今季初の連勝を成し遂げ、4位浮上に成功。3戦連続ノーゴールのG大阪は今季初の連敗となり、4試合勝利なしとなった。

横浜F・マリノス 2-0 ガンバ大阪
横浜FM
アンデルソン・ロペス(後8)
植中朝日(後45+8)