一般財団法人社会変革推進財団(理事長:大野修一 所在地:東京都港区 以下、「SIIF」)は、一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ(代表理事:今田克司 所在地:東京都渋谷区 以下、「SIMI」)共催するインパクト投資における国内最大級のイベント「Social Impact Day 2024 ~インパクト・エコノミーが実現する”システム・チェンジ”の特設サイトにおいて、全てのセッションが公開されたことをお知らせいたします。

https://social-impact-day-2024.simi.or.jp/

5月15日(水)の初日に開催される基調講演1では、社会的な価値を創出する企業をいかに適切に評価するかという議論が活性化する現状を踏まえ、「インパクト会計をめぐるグローバルな潮流と今後」をテーマに、Value Balancing Alliance e.V.のCEOであるChristian Heller 氏による講演の他、三菱ケミカルグループ(株)執行役員、チーフサステナビリティオフィサーの三田紀之氏、スイスのビジネススクールであるIMDのEMBAプログラム長であるFarber教授を交えて議論するほか、基調講演2チャイルドレンズ投資とは~将来世代を最優先に考える投資フレームワークの紹介」では、国連児童基金(UNICEF)が開発した「子どもの利益を最優先においた視点の投資」を実現するチャイルド・レンズ投資フレームワーク(CLIF)についてChief and Founder of UNICEF’s Global Innovative Finance Hub in HelsinkiのAlexander Rostami 氏が紹介します。また、基調講演3では、「インパクト投資におけるインパクト・マネジメントの現状と課題~BlueMark の最新ベンチマークレポートをもとに」をテーマとし、インパクト投資の第三者検証サービスを中心事業としながら、インパクト測定・マネジメント(IMM)の業界標準を世界に広げる取り組みを進めているBlue Mark(2020年事業開始)が、5回目の発表となる年次報告書、「メイキング・ザ・マーク」をもとに、インパクト投資家のIMMの取り組みが進んでいる点や改善点の分析を伝え、投資家のインパクトエコノミーへの貢献に向けた動向を探ります。

また、今回のSocial Impact Day 2024のテーマとなる「システム・チェンジ」は、気候変動や人権問題等の21世紀のグローバル社会が直面する複合的な社会課題(wicked problems)に対する根本的・根源的解決アプローチとして位置付けられており、その概念を用いて社会課題の構造自体に働きかけを行う新しい投資手法「システムチェンジ投資」は、インパクト投資の流れを作ってきた世界の投資機関や財団、フィランソロピストたちによって注目されはじめています。

このシステムチェンジ投資の調査・研究、またその実践を着手しているSIIFは、「本質的な社会課題解決を促す「システムチェンジ投資」とは」セッションにおいて、海外のシステムチェンジ投資の実践者からシステムチェンジ投資の可能性や課題、国内におけるシステムチェンジ投資のあり方を探ります。また、「ソーシャルインパクトの「呼び水」~日本における触媒的資本の活用~」と題したセッションでは、欧米で先行するカタリティックキャピタルの国内における可能性や先進事例を参考に、根本的な社会課題解決につながる多様な投資や資金のあり方について議論していきます。

<基調講演 1>

2024年5月15日(水) 10:20~11:10 | 会場:笹川平和財団ビル11F 国際会議場+オンライン配信

インパクト会計をめぐるグローバルな潮流と今後

社会的な価値をもたらす企業をいかに適切に評価するかという議論が活発化する中、その評価の手法にも注目が集まっています。スピーカーであるChristian Heller氏は、企業発のイニシアチブであるThe Value Balancing Alliance (VBA) のCEOであり、企業活動のインパクトを金銭換算して開示するためのガイダンス策定に取り組んできました。2023年1月には、ハーバード大学のインパクト加重会計イニシアチブからスピンオフしたIFVIとの連携を発表し、研究と実践の知見を融合したガイダンスの策定を目指しています。

基調講演では、まず、Heller氏がインパクト会計と世界における潮流を概観します。次に、VBAの会員企業でもある三菱ケミカルグループ株式会社、執行役員、チーフサステナビリティオフィサーである三田氏、スイスのビジネススクール、IMDのソーシャルイノベーションセンター長、EMBAプログラム長であるFarber教授を交えて、インパクト会計の意義と課題について議論し、参加者からの質問にも答えます。

(左上)Christian Heller 氏

CEO Value Balancing Alliance e.V. / Vice President BASF SE / Co-chair Sustainable Finance Committee to the Federal Government of Germany

(右上)三田 紀之 氏

三菱ケミカルグループ株式会社 執行役員 チーフサステナビリティオフィサー

(左下)Vanina Farber 氏

elea Professor of Social Innovation and Dean of the IMD EMBA program

(右下)高木 麻美 一般財団法人 社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ理事、株式会社Stem for Leaves代表取締役

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<基調講演 2>

2024年5月15日(水) Wed 13:30~14:00 | 笹川平和財団ビル11F 国際会議場+オンライン配信

チャイルドレンズ投資とは~将来世代を最優先に考える投資フレームワークの紹介

昨年、広範な投資関係機関との協力をもとに、国連児童基金(UNICEF)が開発したチャイルド・レンズ投資フレームワーク(CLIF)。CLIFは教育や保健といった子どもに深い関連のある分野への投資はもちろんのこと、広い分野の投資においても常に「子どもの利益を最優先においた視点の投資」を考えるものです。子ども中心の政策策定は、UNICEF始め国際機関や各国政府で進められていますが、これを金融・投資戦略に活用するためのフレームワークに仕立てたという意味で画期的です。フレームワークの概要とインパクトエコノミーへの貢献、日本の広範な関係者がいかに参画できるか、ロスタミ氏が紹介します。

(左)Alexander Rostami 氏 Chief and Founder of UNICEF’s Global Innovative Finance Hub in Helsinki

(右)今田 克司 一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ 代表理事、株式会社ブルー・マーブル・ジャパン 代表取締役

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<基調講演 3>

2024年5月15日(水) 14:00~14:30  | 笹川平和財団ビル11F 国際会議場+オンライン配信

インパクト投資におけるインパクト・マネジメントの現状と課題~BlueMark の最新ベンチマークレポートをもとに

2020年に事業を開始したBlueMarkでは、インパクト投資の第三者検証サービスを中心事業としながら、インパクト測定・マネジメント(IMM)の業界標準を世界に広げる取り組みを進めています。この基調講演では、5回目の発表となる年次報告書、「メイキング・ザ・マーク」のグローバルリリースを行い、インパクト投資家のIMMの取り組みが進んでいる点や改善点の分析を伝え、投資家のインパクトエコノミーへの貢献に向けた動向を探ります。

(左)Christina Leijonhufvud 氏 CEO, BlueMark

(右)今田 克司 一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ 代表理事、株式会社ブルー・マーブル・ジャパン 代表取締役

<システム・チェンジに関するセッション

2024年5月15日(水) 14:50~15:50 | 会場:笹川平和財団ビル11F 国際会議場+オンライン配信

本質的な社会課題解決を促す「システムチェンジ投資」とは

もっとも深刻かつ複雑な社会問題(Wicked Problem)にアプローチし、持続可能な社会を実現するためにはどうすればいいのか。社会的インパクトを創出するだけでなく、社会システム全体の変容を促し、根本的な課題解決につなげる新たな投資の概念「システムチェンジ投資」。欧米諸国ではシステムチェンジ投資についての議論がはじまっています。本セッションでは、グローバルの動向や事例から学び、日本発のシステムチェンジ投資の可能性を考察していきます。

社会変革推進財団(SIIF)

2013年より日本財団内においてインパクト投資に関する調査研究に着手し、日本財団から助成金を受けて、2017年社会的投資推進財団として設立されました。その後、2019年社会変革推進機構と合併し、社会変革推進財団となりました。GSG国内諮問委員会の設立や賛同メンバーの招集や、インパクト投資における提言書や現状を記した報告書の発行、金融庁との共催で金融機関等との勉強会の開催などインパクト投資の推進のための活動をしています。様々な社会課題が山積する日本において、自助・公助・共助の枠組みを超え、社会的・経済的な資源が循環する社会の実現を目指し活動をしています。

配信元企業:一般財団法人社会変革推進財団

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