サントリー食品インターナショナルは4月15日から、トミー・リー・ジョーンズ扮する宇宙人ジョーンズのCM「地球調査シリーズ」最新作として、「クラフトボス甘くないイタリアーノ」を紹介する新CM「宇宙人ジョーンズ・ピザ屋(アニメ)」篇の放映を開始する。今回のCMは「ボスシリーズ」史上初の全編アニメだ。

アニメーションを手掛けたのは、世界的イラストレーターのマックス・ダルトン氏。役所広司杉咲花トミー・リー・ジョーンズが、それぞれアニメ化された自身のキャラクターの声を演じた。

イタリアベネチアを舞台にした前回「ゴンドラ」篇と同様、セリフは全てイタリア語の今回のCM。キャストはトレーナーの先生の発音を聞いた後、すぐに同じ発音でリピートするという手法でそれぞれのセリフを収録した。その際、アニメーションに合わせて正確に発音するだけでなく、監督や先生から「もっと早口で」「笑いながら」「語尾を強く」「ニュアンスをつけて」などと、言葉に感情を乗せる繊細な演技も求められた杉咲。OKテイクでは「発音が完璧」「とても聞きやすい」と先生のお墨付きをもらい、「ありがとうございます!」と満面の笑みを浮かべていた。

また、回を重ねるにつれて、イタリア語の自然な言い回しが板につき、収録の途中からすっかり役になりきっていた役所。思わず「イタリア人みたい(笑)」と口にして、現場の雰囲気を和ませていた。さらに、その場面によりふさわしい演技を追求すべく、役所は先生に「斜塔をこうやって押しているんですよ」などと、ジェスチャー付きで状況を詳しく説明。その上で「やめろー、という時の言い方は?」「もっと切羽詰まった感じは?」と質問し、時には「日本語だとこういう発音になるけど、イタリア語だと?」などと実演を交えながら、熱心に芝居の精度を高めていた。