立浪監督も手ごたえを感じている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 中日は4月10日DeNA戦に6ー1と勝利。5連勝とし、がっちり首位をキープしている。

 この日も打線が活発だった。プロ初登板初先発の小園健太の立ち上がりを攻め、初回に細川成也が左前適時打で先制点をあげると、その後も勢いは止まらず。2回も高橋周平の適時打、3回には先発の松葉貴大も適時打をマークと3回までに5得点と序盤に大量点を奪い、試合を優位に進めた。

【動画】これぞ4番の仕事!中日8年ぶり首位奪還に貢献した中田翔の2点適時打シーン

 終わってみれば単打のみで15安打と猛打で知られるDeNA打線のお株を奪う打線のつながりで一気に押し切った。

 これで21年9月以来の5連勝と波に乗る。立浪和義監督にとっても就任3年目となるチームは「ようやく戦える体制が整ってきた」と認めるなど、チームの形が整ってきたことが大きい。

 中でも新生1、2番コンビには期待が高まっている。リードオフマンには4年目外野手の三好大倫を抜擢。片岡篤史ヘッドコーチの助言も受け、阪神・近本光司に似たフォームに改良したことも話題を呼んだ。9日のカード初戦も初回に四球を選ぶなどチャンスメイクに貢献したが、この試合でも3回二死一、三塁の好機に代わったばかりの石川達也を捉え、レフト線への適時打をマークし、チームに5点目をもたらした。

 また2番打者を務める田中幹也も攻守で存在感を示している。9日の試合も4打席中、3度出塁と後続につなげたが、この試合でも初回にしっかり四球を選び、その後の細川の適時打につなげた。2回も一死満塁で回ってきた打席に二ゴロで得点をもたらした。

 ルーキーイヤーの昨年はオープン戦時の負傷により1軍出場は叶わなかった。元々走攻守に優れた選手と評価は高かったが、プロ2年目にしてしっかりチームの土台を支えている。

 もちろんチームにとって大きいのは新加入の中田翔の存在にもある。前日も同点に追いつかれた直後に2点適時打をマークするなどチーム全得点をあげる活躍を示したが、この試合も6回に1、2番コンビが作った二死三塁の好機にレフト線へ適時打を放つなど、主軸の仕事を果たした。

 投げては松葉が6回2安打1失点、自身で適時打を放つハッスルぶりで今季初勝利をあげた。

 投打がかみあっての快勝劇で2位のDeNAとは1・5ゲーム差をつけた。課題の打線で火がつけば、投手力は安定しているとあって、さらなる上昇気流も夢ではない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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