シャープ4月8日、「エアコン試運転の日(※2)」を前に、同社製エアコンのIoTデータをもとに、2023年シーズンのエアコン試運転率に関する調査を実施しその結果を発表した。同調査は2023年4月1日から2023年8月31日シャープ製エアコン(2018年~2023年モデル)のIoTデータを対象に、調査期間中の初めての冷房18℃運転を試運転として実施日を集計し調査した。

※1 調査対象:シャープ製エアコン(2018年~2023年モデル)のIoTデータ
※2 4月10日を“4運10(しうんてん)”として、一般社団法人 日本冷凍空調工業会が制定。

シャープは、同社製エアコンのIoTデータをもとに、2023年シーズンのエアコン試運転率に関する調査(※3)を実施した結果、エアコンの試運転率は気温の上昇に伴い4月から6月にかけて上昇し、7月にピークを迎えるが、調査対象のエアコン全体のうち約9%しか実施されていないことが分かった。

※3 調査期間中(4月~8月)に初めて実施した「18℃冷房運転」を試運転と定義。(常時18℃設定のエアコンは除く)。

さらに、地域別で比較すると、最も高かった北海道地方(16.36%)と最も低かった中国地方(8.00%)では、エアコン試運転率に2倍以上の差があった。

また、2023年の月別のエアコンに関する同社への問い合わせ件数についても調査したところ、試運転率の伸びと同様に、お問い合わせ件数も7月にピークを迎えた。例年、気温のピークに合わせてエアコンに関する問い合わせも増加するで、修理対応などで待たせしてしまうことも起こる可能性がある。

万が一の故障時に困らず、お手入れによる省エネ効果を得るため、早めのエアコン試運転をおすすめしている。

エアコンの故障時期と試運転の推奨タイミングを分かりやすくするため、今回、LINEヤフーの協力により、同社が提供するサービスから取得した行動ビッグデータを分析できる事業者向けサービス「ヤフー・データソリューション」から、さまざまな検索動向の分析を実施した。

ヤフー・データソリューションのデスクリサーチツール「DS.INSIGHT」で【エアコン 故障】と、春から夏に食卓に上る機会の多い【そうめん】【たけのこ】の検索数を比較した。その結果、【エアコン 故障】と【そうめん】はほぼ同じ時期にピークを迎えており、【たけのこ】の検索数は【エアコン 故障】の3カ月前にピークとなっていることが分かった。

出典:DS.INSIGHT【エアコン 故障】【そうめん】【たけのこ】の検索推移(2020/4〜2024/3)。グラフ正規化している。

現在、【そうめん】の時期にエアコンの故障に関する検索が増えることからも、【たけのこ】をよく見かけるようになったら、エアコンの試運転を実施することを推奨するとのこと。
(花音)

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