デロンギ・ジャパンは傘下の「ブラウン ハウスホールド」ブランドより、同ブランド初となる本格グリル調理家電『マルチグリル 7』を2024年4月18日より発売する。最近はコロナ禍を経て”自宅調理”が増え、ホットプレートは日本でも人気の調理家電。ドイツの名門家電メーカーであるデロンギのキッチン部門である同ブランドが手掛けるだけあってちょっとひと味違う調理家電に仕上がっている。

参考:【写真】分厚いステーキ肉も挟んで焼くと時短に。肉汁も逃れにくい

 発売に先立ってメディア向けにおこなわれた実演を交えた内覧会の様子と共に、そのポテンシャルを紐解いていこう。

■独自の構造と3種の調理を可能とした調理家電

 『マルチグリル 7』は2枚貝のような構造でヒーターを内蔵した2枚のプレートを搭載しているのが特徴。180度展開して肉や野菜などを焼く「BBQポジション」 、上下のプレートで食材を挟み焼く「コンタクトポジション」、少し浮かせてオーブンのように調理できる「グリルポジション」と3通りの調理を可能としている。また、2枚のプレートはそれぞれ60度~230度までと個別に温度設定ができ(140度までは20度毎、140度以上は10度毎)、単に焼くだけでなく多彩な”調理法”を可能としているのがポイントとなっている。

■時短調理にもなるハイパワーさと各種機能

 その実力を示してくれたのが紹介制炭火焼きステーキ店「 NASQUILLO(ナスキロ)」オーナーシェフの高山いさ己氏の実演。焼き野菜グリルと牛ランプ肉を調理してくれたのだが、メインとなるランプ肉をコンタクトポジションで調理したのだが「通常なら10分以上かかる肉厚ステーキが4~5分で可能」と解説。

 加熱の立ち上がりが早い1400Wのハイパワーヒーターと更に独立型サーモスタットを搭載することでムラなく調理できる同機の利点を挙げていた。また、それに先立って調理していたコンタクトポジションでの野菜グリルは「デジタルディスプレイで時間設定&お知らせタイマーがあることで火が通りやすい素材も焼きすぎ防止になるので便利」と併せて同機のメリットも解説した。

 さらに、食材から出る余分な脂を落としながら焼ける波型プレートや油受けトレイも搭載しているので「脂が多い肉のグリルにも適している」とメリットを挙げていた。

■3種のグリルが多彩な調理を可能に

 今回、実演したのは「コンタクトポジション」だったが、それぞれのポジションで色々な使い方が可能だ。2枚のプレートを180°開く「BBQポジション」ではホットプレートのように一度に多くの食材を焼ける。プレートそれぞれの温度帯を変更できるので素材に合わせた加熱をしたり、保温・余熱調理などの使い分けもできるのだ。

 また「グリルポジション」では上のプレートを浮かせて加熱することでオーブンのような調理が可能で、高山シェフ曰く「ピザなどの調理にも適している」とのこと。上下からの加熱、チーズをこんがりと焼くといった調理にはもってこいだ。

 そして改めて独特なのが「コンタクトポジション」で上下のプレートで食材を挟んで加熱できること。これにより調理時間は短くなり、肉などは肉汁を逃すことが少なくなるため、一気に焼き上げられる。もちろん、肉や野菜だけでなく魚介類の調理にも活用可能だ。

 また、波型と平型のプレートを入れ替えることで、バーンストライプを付けたり、ホットサンドにしたり、あるいは総菜の温め直しなどにも使用可能。アイデア次第で調理が楽しく、そして時短にもなる興味深い調理家電。新生活の食卓のお供にいかがだろうか?

(文=小川太市)

【コラム】 手軽なのに本格料理も! 挟んで焼ける調理家電『マルチグリル 7』で時短&多彩な調理法が可能に