西日本を中心に展開するホームセンター「PLANT」は、販売していたプライベートブランドの「天然水」にカビのような臭いがするとして、自主回収を実施していると発表しました。天然水の製造元は、4月上旬に「カビ臭」を理由に自主回収が発表された「トップバリュ」の天然水と同じで、同問題での対象本数は約107万本に拡大しています。

【画像】回収対象の天然水

●細菌、カビともに検出されず

 自主回収の対象となるのは、「PLANTプライベートブランド商品 ペットボトル入り『天然水』500ml」。PLANT全24店舗の内18店舗で販売していた20万7780本で、賞味期限が2026年3月のものです。

 発表によると、利用者から「カビのような臭いがしている」という報告が数件寄せられたため、同社が調査したところキャップ部分に異臭を確認。該当商品を4月8日から撤去し、店頭で回収を実施しているといいます。キャップの臭いの原因は現在調査中だとしつつ、製造工場による天然水の検査結果では細菌、カビともに検出されなかったとしています。

 PLANTは「該当商品をお持ちのお客さまは、大変お手数をおかけいたしますが、お買い求めの店舗までご連絡くださいますようお願い申し上げます。お客さまには、ご心配とご迷惑をおかけしますことを重ねてお詫び申し上げます」とコメントしています。

 天然水の「カビ臭」を巡っては、4月上旬に小売大手・イオンのブランド「トップバリュ」の天然水でも同様の問題が発覚し、店頭での自主回収を実施。小型スーパー「まいばすけっと」などに出荷した86万1552本が対象で、天然水の検査では細菌、カビは検出されていません。

 今回のカビ臭問題が起きた天然水はいずれも、同じ岐阜県の企業が製造しており、同問題での対象本数は約107万本に拡大しています。

天然水カビ臭問題が拡大(画像はPLANT公式サイトから)