品格溢れる繊細な筆遣いと稀代な目線で和の神髄、「神羅万象の調和、つながり」を描く日本画家・西嶋豊彦（にしじま・とよひこ）が、2024年４月24日～29日に日本橋三越にて個展を開催することとなりましたのでご案内いたします。同展では、尾形光琳「燕子花図」を未来化させるなど、これまでにない切り口となる「半導体」を作品テーマとした約30点を展覧いたします。
現代社会の「つながり」を担う半導体のシステマチックな点や線の集積に、その機能に比類する美を見出す西嶋は、2016年ごろから、花の‘しべ’を貪欲に電波を絡め取ろうと伸ばす‘触手’に見立て、半導体を金線で描いた「Electric Flower」シリーズなど、「未来」を描く独自の日本画に挑んできました。
今回の展示会では話題を呼んだ「Electric Flower」を更に大きく進化させた作品が約30点初披露されます。国宝 建仁寺の俵屋宗達《風神雷神図》に独自の解釈を加えた《半導体風神雷神図2024》、伝統的な京琳派のモチーフとして知られる秋草と月を未来へのつながりとして表現する「半導体月光Wi-Fi秋草図」など見どころ満載です。
自然の中に削ぎ落とされたデザイン性を見出してきた京琳派の先人と、究極の造形は一本の線に宿ると考える西嶋が共鳴し進化する京琳派の世界にご注目ください。
進化する京琳派 「半導体」 西嶋豊彦展 開催概要
■会 期 ２０２４年４月２４日（水）～２９日（月・祝）
■会 場 日本橋三越本店 本館６階美術画廊
■開場時間 午前１０時～午後７時 ＊最終日は午後５時閉場
※会期中、作家は毎日在廊しております。
■入場料 無料
多くの人々に愛されてきた「風神雷神」に、現代社会の象徴である「半導体」を半立体的なレリーフ状で表現で重ね合わせた。
「半導体風神雷神図」154×170cm×２枚組：多くの人々に愛されてきた「風神雷神」に、現代社会の象徴である「半導体」を半立体的なレリーフ状で表現で重ね合わせた作品。人、情報、京琳派の先人とも、次元をも超えてつながっているというテーマで描いています。
「半導体月光Wi-Fi秋草図」56×15cm：伝統的な京琳派のモチーフとして知られる秋草と月を未来へのつながりとして表現した作品。ススキの穂のWi-Fiと月が共鳴し合っている様子を描き、日本美と未来のつながりを表しています。
「半導体流水図」33×22cm：京琳派の先人、神坂雪佳の金魚をモチーフに、金魚と水が半導体を介して交信している姿を描いています。流水は高品質なステンレスの金属板を流水文様にカットし、上から絵和紙*を貼っています。 * 絵和紙：紙の濃淡（厚み）の差によって絵や模様を浮かび上がらせている和紙。絵画的表現ができることから「絵和紙」と名付ける。特許、商標取得済み。
配信元企業：アーティスト 西嶋豊彦
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