中国商務部傘下の貿易救済局の高官は10日、ブリュッセルで欧州委通商防衛部門の責任者であるマーティンルーカス氏と会談し、EUが欧州に風力発電タービンを供給する中国企業に対する補助金調査を開始したことや、中国経済に「深刻なゆがみ」が存在するとの報告書を再度発表したことなどについて、厳正な申し入れを行いました。

EUは9日、「外国補助金規制(FSR)」に基づいてEU5カ国に対して風力発電タービンを供給した中国企業に対する調査を開始すると発表しました。中国は、これはここ2カ月間で欧州側がFSRに基づいて中国企業に対して起こした4件目の調査案件だと指摘しました。中国は、欧州側がこれまでに立ち上げたFSR調査はいずれも中国の新エネルギー関連企業を対象としたもので、その目的は明らかであり、これは欧州で投資・貿易協力を行う中国企業への信頼を著しく損ない、中国と欧州の互恵協力を妨害するだけでなく、世界の気候変動対応への努力とグリーンモデルへの転換プロセスにも影響を及ぼすとの見方を示しました。欧州側は調査の過程で補助金の定義を恣意的に歪曲したり、手続きの基準が非公開で不透明であるなど、そのやり方は公正競争の名の下に公正な競争環境を損なう保護主義的なものです。中国はこれに対して強い不満と断固たる反対を表明し、欧州側に誤ったやり方を即時停止し、是正するよう促しました。(提供/CRI)

EUの中国企業に対する補助金調査などについて、中国は欧州側に厳正な申し入れをしました。