アニメイベントには行くけど婚活する時間はない?結婚相談所に入会したけど婚活が進まない女性には何が足りないのか


恋愛・婚活コンサルタントの田中亜依です。700万円の費用を投じた10年間の婚活で、600人以上の男性とデートを重ねた末に結婚しました。“本気の婚活経験”を活かし、年間1000人以上の男女の恋愛サポートを行ってきた筆者が、婚活に“リアルに役立つ情報”をお伝えします。


◆「子どもは欲しいから結婚したい」43歳女性の“進まない婚活”



写真はイメージです(以下同じ)



今すぐにでも結婚したいと思って積極的に婚活している女性がいる一方で、「どうしても結婚したいわけではないけれど、いい人がいたら結婚したい」と思っている女性もいます。今回ご紹介する幸子さん(仮名・43歳/会社員)は後者で、これまで婚活という婚活はしてきませんでした。やっと重い腰を上げて結婚相談所に登録しますが、なかなか婚活が進展せず、相談しに来てくれました。


幸子さんは、昔から恋愛に興味がある方ではなく、飲み会の誘いもなかったので、彼氏が最後にいたのは大学生の頃だそうです。ただ、子どもは欲しいので婚活をしようと思い、最近結婚相談所に登録したと話していました。


◆結婚相談所に登録しても、自分からのアクションは皆無の謎
「3週間ほど前に登録はしたものの、まだ(男性へのお見合いの)お申し込みはしていません。仕事もありますし、なかなか婚活に割く時間が取れなかったんです。平日は仕事をして家に帰ると疲れてしまっていますし、週末はゆっくりしたいので婚活を進めようという気分になれなくて」と話す幸子さん。


しかしよく話を聞いてみると、趣味のアニメのイベントに行くなど、自分の好きなことに使う時間はしっかり取れているようでした。結婚したいけれど婚活を進めない幸子さんの行動を不思議に思い、もし本当に結婚したいなら、その時間を少し婚活に使ってみたらどうかと提案してみました。


「そうですよね……」と言いつつも、歯切れの悪い答えだったので、なぜ出会いを本気で求めようとしないのかじっくりと話を聞いてみることにしました。


◆“現実”を突きつけられることへの恐怖心
「なんというか、どうせ申し込みしてもダメな気がしているんです。男性に断られる現実を見たくないのかもしれません」と幸子さんは本音を話してくれました。



たしかに婚活を進めていくと、お相手から「ノー」を出されたり、なかなかいい出会いがなかったりと、現実を突きつけられることがあります。幸子さんのように現実を見るのを怖がって現状を維持するのはラクで、行動に移さない理由はいくらでも見つかります。


結婚相談所に入れば、出会いがあってすぐに結婚できると思っている人もいますが、それは幻想かもしれません。料理で例えると、材料を買っただけでは、完成品にはなりませんよね。材料を切ったり炒めたりして、やっと料理が完成します。同じく、結婚相談所に入っただけで結婚できるわけではありません。入会してからも、自主的な行動が必要とされるのです。


◆「孤独死したくない!」という気持ちはあるのに
もし本当に結婚をしたいと思うのであれば、何をすべきなのか。幸子さん本人が一番知っているはずです。現実から目を背け続ければ、彼女の現状は数年後も変わらないでしょう。おそらくその時は、年齢を重ねてもっと婚活が厳しい状況になっているはずです。


以上のことを伝えると、幸子さんは「そんなの嫌です。孤独死したくない!」と感情的になっていました。その感情を婚活のエネルギーに変えれば、きっと婚活は進んでいくはずです。ただし、その感情をいつまで維持できるかが問題です。またいつもの居心地のよい生活に戻り、将来のことを考えないでいれば、熱意も薄れて、婚活を進めようという気力もなくなってしまうでしょう。


◆本当に結婚したいなら、挑戦するのが一番効果的
幸子さんだけではありません。自分の見たくない現実や、感じたくない気持ちを味わうことを恐れて、結婚したいけれど無意識に婚活を進められない人がいます。しかし、それではいつまでたっても結婚はできないでしょう。


本当に結婚をしたいのであれば、やはり挑戦することが一番効果的だと思います。40代にもなると挑戦することなんてほとんどないからこそ、婚活にチャレンジして日々に刺激を与えてみるのも悪くないのではないでしょうか。


※個人が特定されないよう一部脚色してあります。


<文/田中亜依>


【田中亜依】恋愛・婚活コンサルタント、デートコーチ。婚活歴10年、婚活に700万円を投資。マッチングアプリ、結婚相談所、合コンで600人以上の男性と出会い結婚。この経験を生かし、国内最大手結婚相談所にて「また会いたくなるデート方法」などのセミナー講師として活動。公式ホームページ/Twitter:@date_coach_ai/Instagram:@ai_tanaka1019