1960年代から90年代、日本の音楽史を変えた不世出の音楽家加藤和彦さんの音楽ドキュメンタリー映画「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」の公開日が5月31日に決定、予告編が披露された。

日本のロックバンドで世界進出を果たしたサディスティック・ミカ・バンドで加藤さんと活動した、故高橋幸宏さんが加藤さんに寄せた想いから映画化の企画が立ち上がり、日本初のミリオンヒットを生んだザ・フォーク・クルセダーズ結成秘話、サディスティック・ミカ・バンドの海外公演やレコーディング風景などを交えた貴重映像に加え、日本のポップスの金字塔とも言える"ヨーロッパ三部作"に隠された逸話を紹介。

そして不朽の名作「あの素晴しい愛をもう一度」を新たにレコーディングし、様々なジャンルのミュージシャンで紡がれ、進化し続ける楽曲の姿がスクリーンに映し出されている。

企画・監督・プロデュースは、「SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」(2018)、「音響ハウス Melody-Go-Round」(2020)を手掛けた相原裕美。約4年間の取材・制作期間を経て完成させた。出演は加藤さんのほか、きたやまおさむ、松山猛、朝妻一郎、新田和長、つのだ☆ひろ、高橋幸宏、小原礼、今井裕、高中正義クリス・トーマス、泉谷しげる、坂崎幸之助、吉田拓郎松任谷正隆坂本龍一、コシノジュンコら。(順不同、アーカイブ含む)

予告編はサディスティック・ミカ・バンドのヒット曲「タイムマシンにお願い」で幕をあけ、ジャンルをまたいだ多彩な関係者によるインタビューの一部が登場しそれぞれの言葉で加藤への評価や彼の魅力を語っていく。また、日本初のミリオンヒットを記録したザ・フォーク・クルセダーズの「帰って来たヨッパライ」をはじめ、時代を先取りした革新的な楽曲の一部も紹介されている。

なお、この予告編のナレーションは、今作のために新たにレコーディングされた「あの素晴しい愛をもう一度~2024Ver.」のアレンジャーであり映画出演しているミュージシャンの高野寛が担当している。

「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」は5月31日からTOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開。

▼相原裕美監督コメント
前作「音響ハウス Melody Go Round」完成試写会の時に、高橋幸宏さんから何気無く「トノバン(加藤和彦)って、もう少し評価されても良いのじゃないかな?今だったら、僕も話すことが出来るけど」と言われたのが、加藤和彦さんに強く興味を持ったきっかけでした。それから、加藤さんの事を調べれば調べる程、革新的な事や、新しいスタイルを産み出している事等々、音楽業界にいながら加藤さんの事を本当に知らなかった、と愕然となりました。微力ながらこの映画が、加藤和彦さんの再評価につながればと思います。

本ビジュアル (C)2024「トノバン」製作委員