メジャー志向を隠さない佐々木。来季の移籍はあるのだろうか(C)Getty Images

 海の向こうでも若き右腕への関心は尽きないようだ。

 ロッテ佐々木朗希4月7日千葉マリンスタジアムでのオリックス戦で、今季初白星をあげた。序盤で2点を失うも、許した安打は3本、9つの三振を奪っている。投じた球数が自己最多の111球を数えるなど、プロ5年目を迎えての、強い意欲を感じさせるピッチングとなった。

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 この日、メジャー球団関係者も視察に訪れていたことも報じられるなど、シーズン開幕後の現在も、佐々木の米球界移籍についての話題が国内外メディアを賑わせている。

 米スポーツサイト『Sport World News』でも、現地時間4月10日(日本時間11日)、佐々木獲得を狙う米球団について論じるトピックを配信している。同メディアは、「マウンド上での圧倒的な存在感で知られるササキは、22歳にして球界の次なるビッグネームを求めるスカウトたちのターゲットとなっている」と綴っており、「ササキが111球の圧巻の投球を披露した先日の“ショーケース”には、MLB5球団のスカウトが詰めかけており、ササキへの関心が高まっていることを浮き彫りにした」と振り返った。

 さらに、カブスドジャースなど日本人プレーヤーが所属する球団が、佐々木の獲得に積極的であると説明。鈴木誠也、さらに今永昇太を獲得したカブスについては、「スズキやイマナガのようなスター選手を迎え入れ、ロースターの強化を戦略的に追求しているカブスは、日本から一流の選手をスカウトし、契約することに継続的なコミットメントを示している」と指摘。

 また、大谷翔平山本由伸を擁するドジャースに関しては、今月に入り一部メディアにおいて来季の契約が「内定済み」と報じられたことに触れ、「MLBの関係者の間では、ササキドジャース加入への事前合意がなされているのではないかと推測されている」とした上で、ドジャースが「有力な候補」であると記している。

 トピックではドジャースカブスの他、レンジャーズカージナルスレッズなども佐々木へ関心を寄せていると説きながら、「ササキの獲得はスカウティングの能力を証明するだけでなく、優勝を目指す戦略的な動きにもなるだろう。MLBササキのインパクトに備える中、彼がどこに着地するかという期待は、野球界のグローバルな物語にエキサイティングなページを加えることになる」などと見通している。

 ここまでのメジャー関係者の動きをみても、今後も佐々木への調査が継続されることは確実。米球界挑戦のタイミングなどさまざまな憶測が流れる中、やはり今季、ロッテでのパフォーマンスが極めて重要となることは間違いないだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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