中国中部の湖北省応城市にある世界初の300メガワット級圧縮空気エネルギー貯蔵発電所のモデルプロジェクトが発電を開始し、単独効率、エネルギー貯蔵規模、転換効率など多くの世界記録を樹立しました。

このモデルプロジェクトは、世界初の300メガワット級エネルギー貯蔵システムを導入した新型のエネルギー貯蔵発電所で、年間空気エネルギー貯蔵量は19億立方メートルに達し、年間発電量は約5億キロワット時です。

圧縮空気エネルギー貯蔵発電所は、電力網のオフピーク時の余剰電力を利用して空気を圧縮して地下に保存し、電力消費のピーク時に放出して発電ユニットで発電するという新型の電気エネルギー貯蔵システムです。圧縮空気エネルギー貯蔵システムは現時点で、揚水エネルギー貯蔵を除いて最も成熟した物理的エネルギー貯蔵技術であり、エネルギー貯蔵技術の研究開発分野における焦点でもあります。

この発電所は、廃棄された塩坑を空気貯蔵庫にする典型的な塩坑型圧縮空気エネルギー貯蔵発電所です。塩坑とは、地下にある塩が掘り出された後にできた穴のことです。密封性が高く、安定性も良好なため、圧縮された空気を貯蔵する理想的な場所として、使用寿命が長く、コストが低く、敷地面積が小さく、安全で環境に優しいという特徴があります。圧縮空気を貯蔵する鉄鋼製の缶を作るという方法に比べ、塩坑などの地下の洞窟を利用した方法は、原材料や敷地面積を大きく節約できます。

中国能源建設集団の呉雲副総経理によりますと、同社には現在、実施条件を備え、建設中の圧縮空気エネルギー貯蔵プロジェクトが50カ所余りあります。単独発電量が600~1000メガワット級で、エネルギー転換効率が72~75%のコア技術の研究開発もすでに始動しているとのことです。(提供/CRI)

湖北省応城市にある世界初の300メガワット級圧縮空気エネルギー貯蔵発電所のモデルプロジェクトが発電を開始し、単独効率、エネルギー貯蔵規模、転換効率など多くの世界記録を樹立しました。