1995年に「坊っちゃん文学賞」大賞を受賞した敷村良子による青春小説「がんばっていきまっしょい」。同作を原作とした初の劇場アニメーション『がんばっていきまっしょい』が10月25日(金)に公開される。今回、映画コメンテーターLiLiCoがナレーションするスペシャルナビゲーションPVが解禁となった。

【写真を見る】映画コメンテーターのLiLiCoのナレーションで村上悦子らの物語が映しだされていく

自然豊かな愛媛県松山市を舞台に、ボート部に青春をかけた女子高校生たちの成長や、等身大の心のゆらぎを瑞々しく描く本作。原作小説は1998年田中麗奈主演で実写映画化されロングランヒットをとげると、2005年にも鈴木杏、錦戸亮主演でドラマ化され、日本中に共感と感動を呼んだ。そんな、ボートにかける女子高生たちの青春群像劇が2024年、新たに映画化される。

先日第一報が解禁され、鮮やかな海と女子高生たちの瑞々しさを描き出したキラキラとした映像、そして主人公、村上悦子役の雨宮天をはじめ、ボートに青春を捧げる部員たち演じる伊藤美来高橋李依鬼頭明里長谷川育美という豪華な声優キャストが解禁されていた。宮崎駿監督の三鷹の森ジブリ美術館短編「毛虫のボロ」のCGディレクターを務め、『あした世界が終わるとしても』(19)でアヌシー国際アニメーション映画祭コンペティション部門にノミネートし注目を集める櫻木優平が監督、「五等分の花嫁」の大知慶一郎が脚本を担当。また、キャラクターデザインは「ラブライブ!」の西田亜沙子が務める。

今回解禁となった映像は、映画コメンテーターLiLiCoがナレーションを務めて魅力を語っていくもの。特報映像ではまだ明かされていなかった、主人公の村上を囲む主要キャラクター5人の声も吹きこまれ、全く性格の異なるキャラクターたちの性格が垣間見えている。「ボートってしんどいだけじゃん。やる意味なくない?」と、いつものように殻に閉じこもっていた村上だが、前向きなムードメーカーのリー(声:高橋)、気遣い上手なヒメ(声:伊藤)、いつもアクセル全開で勝気なダッコ(声:鬼頭)、闘争心旺盛だが冷静な見守り役のイモッチ(声:長谷川)という4人の仲間と出会い、少しずつ気持ちに変化が生まれていく。初めはバラバラだった5人は、同じ“ボート”という目標を通して、悩みながらも前へ進んでいく。ナレーションを務めるLiLiCoは「この作品の魅力は女子高生たちのリアルな心情が描かれているところ」と語っている。

キラキラとした日常だけでなく、ときにぶつかり合って悩み、落ち込み、お互いに励まし合う女子高生たち。誰もが一度は経験するであろう、まさに“青春の1ページ”の映像にますます期待が高まる。

文/鈴木レイヤ

『がんばっていきまっしょい』のスペシャルナビゲ―ションPVが解禁された/[c]がんばっていきまっしょい製作委員会