南西諸島は菜種梅雨に 沖縄で今年初の真夏日を観測 天気と気温のまとめ(2024年3月31日~4月6日)

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2024年3月31日4月6日にかけての天気と気温のまとめです。

■気圧配置の特徴
 31日、華中~東シナ海にかけて前線が発生。前線上の低気圧が東シナ海を東進。
 1日、前線を伴った低気圧は日本の東海上へ遠ざかった。北・東日本を上空の寒気トラフが通過した影響で、大気の状態が不安定となった。
 2日、移動性高気圧が日本海を南東へ移動。華中から東シナ海へ前線がのびた
 3日、前線を伴った低気圧が西日本へ進んだ。日本の東に中心を持つ高気圧が東へ移動。
 4日、前線を伴った低気圧が関東の東から次第に日本のはるか東海上へ遠ざかった。低気圧からのびる前線はゆっくりと本州の南海上へ南下した。
 5日、前線を伴った低気圧が日本のはるか東を北東進。低気圧から前線が日本の南~南西諸島近海を通って華南へのびた
6日、前線が華南~南西諸島付近を通り日本の東海上へのびた。南西諸島付近で前線がほとんど停滞。

■降水
 31日、南西諸島では前線の影響で雨脚が強まった。沖縄県国頭郡東村東では52.0mm/hの非常に激しい雨が降った。
 1日、寒気南下で、関東は大気の状態が不安定となった。所々で雨が降り、雷雨となった所もあった。
 2日、日本付近は高気圧に覆われ、多くの地域で晴れ間が出た。九州では前線や低気圧の接近に伴って夜から雨が降った。
 3日、前線や低気圧の影響で西~東日本にかけて広い範囲で雨が降った。長崎県佐世保市佐世保では51.5mm/hの非常に激しい雨が降った。
 4日、朝まで西~東日本で雨が降ったが、日中は雨の止んだところが多かった。
 5日、前線に向かう湿った空気の影響を受けた南西諸島や伊豆諸島で雨量が多くなった。
 6日、日本の南に停滞する前線の影響で、南西諸島や伊豆諸島で雨が降った。沖縄はやや強い雨を観測。海上を中心に落雷も頻発した。

■気温
 31日、暖かい空気に覆われ各地で気温が上昇。東京は最高気温28.1℃(7月上旬並み)を観測し今年初めての夏日となった。
 1日、朝から穏やかに晴れて日差しがしっかりと届いた西日本と東海は気温の高い状態が続き、太平洋側で25℃以上の夏日を観測した所があった。
 2日、東~西日本は午前中を中心に日差しが届き広い範囲で20℃を上回った。福岡で今年初の夏日に。
 3日、暖かい空気に覆われ沖縄や奄美では気温が上がり、沖縄県竹富町波照間で30.0℃を観測。沖縄で今年初の真夏日を観測した。
 4日、沖縄県那覇市で今年一番となる27.8℃を観測。西表島では全国今年最高の30.2℃を観測した。
 5日、西日本は日差しの届いたところが多く、春らしい陽気となった。
 6日、東海から九州は雲が広がりやすくこの時期らしい気温に。関東は北東風が吹き込み、気温は低めに推移した。

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■今期間(3月31日4月6日)の天候のまとめ
 平均気温は、南から暖かい空気が流れ込みやすく、全国的に平年より高く推移した。特に西日本や東海を中心に気温が高く、広い範囲で平年より3℃以上高くなった。3月31日には東~西日本の太平洋側を中心に3月としての日最高気温の高い記録を更新した地点があった。

 降水量は、低気圧や前線の影響を受けやすく、沖縄・奄美や西日本で平年より多く、大雨となった所があった。福岡では平年の3倍近くの雨が降った。一方、北日本は平年より少なく、東北北部や北海道太平洋側では降水の観測がない所があった。

 日照時間は、東~西日本にかけて低気圧や前線の影響で雲が広がりやすく、少なかった。一方、北日本は日差しの届く時間が多く、日本海側を中心に平年より多かった。

南西諸島は菜種梅雨に 沖縄で今年初の真夏日を観測 天気と気温のまとめ(2024年3月31日~4月6日)