多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、NFC(Near-Field Communication)リーダライタIC「ST25R100」を発表しました。同製品は、ST独自の先進的なNFC機能や堅牢な通信を提供する低コストの製品で、大規模に量産されるコンスーマ機器や産業機器における非接触通信の付加価値向上に貢献します。

低消費電力、高性能、優れた信頼性を備えたST25R100は、強力な非接触通信ユースケースをサポートします。4mm x 4mmの小型パッケージで提供されるため、プリンタや電動工具、ゲーム機、生活家電、医療機器、入退室管理システムなどへの組み込みを簡略化します。

STのマルチマーケット・ビジネス・ライン マネージャーであるSylvain Fidelisは、次のようにコメントしています。「非接触通信は、純正アクセサリの認識や消耗品の注文、使用状況のモニタリングなど、さまざまな製品のユーザ・インタラクションを可能にする素晴らしい技術です。ST25R100は、優れたコスト・パフォーマンスと、STのソフトウェア・エコシステムを利用した迅速な開発というメリットを備え、低コストで簡単に組込み可能なソリューションを顧客に提供します。」

信号品質の高度な制御やパワー・マネージメントに対応するST25R100は、スペース上の制約から超小型アンテナしか搭載できないデバイスでも、強固で信頼性に優れたワイヤレス接続を確実にします。さらに、機能強化された最新の低消費電力カード検出機能(LPCD)も備えています。これにより、先進的なデバイスよりも検出範囲が大幅に拡大し、使いやすい操作性や優れたユーザ体験を実現しています。

ST25R100は、最新のアナログ・フロントエンド(AFE)と、標準NFC仕様に対応したデータ・フレーミング・システムを搭載しており、NFC-A / B(ISO 14443A / B、最大106kbits/s)、およびNFC-V(ISO 15693、最大53kbits/s)仕様のカードの読み書きをサポートしています。

電源電圧および周辺I/O電圧は、2.7V~5.5Vの広い範囲に対応しています。また、デバイスの消費電流を最小1µAまで削減可能な複数の動作モードによってパワー・マネージメントをサポートし、バッテリ駆動機器の動作時間延長に貢献します。また、消費電力をわずか0.1µAに抑えるリセット・モードも備えています。

ST25R100は現在サンプル出荷中で、小型デバイスでの非接触型カード体験を実現可能なTQFNパッケージ(24ピン、4mm x 4mm)で提供されます。1000個購入時の単価は、約1.82ドルからです。

STは、4月9日~11日にドイツニュルンベルクで開催されるEmbedded World 2024にST25R100リーダライタICを出展し、デモを実施する予定です(STブース:148、ホール4A)。

詳細については、ウェブサイト( https://www.st.com/ja/nfc/st25r100.html?ecmp=tt38262_gl_enews_apr2024 )をご覧ください。

STマイクロエレクトロニクスについて

STは、50,000名以上の従業員を擁し、包括的なサプライ・チェーンと最先端の製造設備を有する世界的な総合半導体メーカーです。約20万社を超えるお客様や数千社のパートナー企業と協力しながら、お客様のビジネス創出や持続可能な社会をサポートする半導体ソリューションの開発ならびにエコシステムの構築に取り組んでいます。STのテクノロジーは、スマート・モビリティ、電力エネルギー管理の効率化、クラウド接続型自律デバイスの普及を可能にします。STは、2027年までのカーボン・ニュートラル(スコープ1、2、および3の一部)の実現を目標にしています。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト(http://www.st.com)をご覧ください。

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