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King & Princeの音楽と花火がコラボレーションしたエンタテインメントショー「King & Princeとうちあげ花火」が昨日4月11日に千葉・ZOZOマリンスタジアムで行われた。

【写真はこちら】囲み取材に応えたKing & Prince。手の組み方が似ている。

まるで夏祭り

昨年11月にデビュー5周年を記念したイベント「King & Princeとうちあげ」を行ったKing & Prince。グループの5周年を締めくくるエンタメショー「King & Princeとうちあげ花火」では、2018年5月にリリースされたデビューシングル「シンデレラガール」から2023年11月発表の14thシングル「愛し生きること / MAGIC WORD」までの多彩な楽曲とともに、色鮮やかな花火1万3000発が打ち上げられた。ステージにはメンバーの永瀬廉と高橋海人も現れ、集まったファンに向けてパフォーマンスを披露した。ZOZOマリンスタジアムの外周エリアでは、フォトスポットや“やぐらDJステージ”、フードトラックが登場。開演を待つファンに向けてKing & Princeの楽曲がノンストップで届けられ、会場一体には夏祭りさながらのムードが漂っていた。

手持ち花火だと思ってたの?

イベント前には囲み取材が行われ、永瀬と高橋が出席。高橋は「King & Princeチームのみんなでこの5周年の締めくくりに何ができるかを考えて、スタッフさんから『花火大会ができるよ』と教えていただいて、『ぜひやらせていただきたい』と。ファンの皆さんと一緒に過ごす時間を作って感謝を伝えられるのと、5周年を振り返れるっていうのは楽しみですし、この日が待ち遠しかったので今からワクワクしてますね」と声を弾ませる。永瀬は5周年を振り返って「この2人でKing & Princeとして新たなスタートを切った年でもあったので、より盛り上げたいと思っていました。ファンミーティングとかたくさんのことに挑戦して、2人だけのツアーでアイドルらしい活動もできて。激動の1年を経て、うちの事務所の人たちもあまりしてこなかった挑戦、素晴らしい催しもので5周年を締めくくられるのはうれしいです」と喜びを表現。花火イベントについて「お話を聞いたときは、運がいい数人のファンの人と手持ち花火とかねずみ花火をやるイメージで。この規模でできるとは思ってなかったです」と大真面目に語る。この発言に対して高橋は「手持ち花火だと思ってたの?」と目を丸くした。

“招き入れる”より“一緒に参加する”

花火のイメージ映像を事前にチェックしたという2人。高橋は「正直、疑ってますね。自分たちの楽曲にぴったり音をはめながら花火が打ち上がっていくので『ホントにできるもんなんですか?』っていう」と半信半疑。永瀬は「楽曲と花火の融合というか、ファンの皆さんと“花火デート”ですね。だいぶ女の子を引き連れちゃってるけど」と笑顔を見せた。イベントの開演時間が近づくにつれて彼らの期待は高まっていき、永瀬は「僕らにとってもファンの方々にとっても最高の5周年の締めくくりになるなっていうのはすでに確信しています。我々King & Princeがどういうことをしてるのかっていう1つのアピールになる。スケールもでかくて感動するだろうし、1回のイベントでいろんなものが得られそうです」と自信満々。高橋は「スタジアムで何かやらせてもらうのは初めてで、僕らの音楽が空に抜けていく感じが新鮮なので、ティアラ(King & Princeファンの呼称)のみんなとそういう体験ができるんだと思うとうれしいですね。皆さんを招き入れるっていうより、一緒に参加するという感覚のほうが強いです」と思いを語った。

顔に自信のある人たち

King & Princeとうちあげ花火」のオリジナルグッズの話題になると、永瀬は「“顔面クッション”じゃない? ほんまに自分たちの顔に自信のある人たちじゃないと出さないグッズ。僕は写真を一発で決めたね」と自身の顔写真が大きくプリントされた「フェイスクッション」を紹介。高橋は写真選びに時間がかかったと明かす。また、今後の活動について永瀬は「『King & Princeを応援してるといろんな経験ができて飽きひんな』って思ってもらえるように新しいことをどんどんやっていきたいです」、高橋は「『King & Princeだからこんなワクワクできるんだ』と思ってもらえるように、1つひとつの作品やイベントに打ち込んでいきたい」とそれぞれ意欲を見せた。

タレントたちの一体感

4月10日にSTARTO ENTERTAINMENTのタレントが集結した「WE ARE! Let's get the party STARTO!!」の東京・東京ドーム公演に出演したKing & Prince。STARTO社の本格始動を印象付けたこのイベントを終えて、永瀬は「我々の前向きな意志とか姿勢をパフォーマンスに込めさせていただきました。ファンの皆さんには不安な思いをさせてしまっているんですけど、心配せずに我々のことを楽しんで応援いただけたらと思います。先輩と後輩の関わりが強くて、一体感がすごいのはうちの事務所ぐらいなのかなって、みんなとライブをして思いました」とコメント。高橋は「僕たちのお仕事はファンのみんなの笑顔があってこそで。ステージに立って自分たちも前向きになれたし、勇気を持って進んで行こうと思ったし、ファンの皆さんをより笑顔にさせたいと思いましたね」とティアラにメッセージを送った。

昨日夢に廉くんが出てきましたか!

King & Princeとうちあげ花火」開演前、スタジアムの場外や場内のスクリーンではKing & Princeの軌跡をたどるさまざまなミュージックビデオが上映された。だんだんと日が傾く中、集まった約3万人による“キンプリコール”が自然発生。スタジアムにある無数の照明が点くと同時に、スクリーンには楽屋前に立つKing & Princeの姿が映し出される。しかし、その映像はすぐに切り替わり、カメラはアリーナ後方にいる永瀬と高橋を捉えた。彼らは二手に分かれ、メインステージへと移動しながら「なにもの」を歌唱。「名もなきエキストラ」では広いステージを動き回りながらはつらつとした歌声を響かせると、ティアラがそのパワーに呼応して、元気よくペンライトを振った。冷たい風が吹き抜ける中、高橋はティアラのテンションを高めようと「昨日夢に廉くんが出てきましたか!」「その廉は俺とディナー食べてましたか!」と声を張り上げ、ファンを煽り続けた。

こんな贅沢なことないよ

2人は提灯で飾られたトロッコに乗り込んで移動。永瀬は「打ち上げ花火ってそんなに見ることないからね」、高橋は「花火大会は父親と行ったのが最後だよ」と楽しげにトークを展開する。そして、2人のカウントダウンを合図に花火がスタート。100曲以上のKing & Prince楽曲から厳選されたシングル曲やアルバム収録曲、ソロ曲にシンクロするように色鮮やかな花火が夜空を彩った。顔を見合わせながら、壮大な景色に目を奪われる永瀬と高橋。2人はKing & Princeの楽曲を口ずさんだり、花火を撮影したりして、ティアラと過ごす特別な夜を楽しんだ。永瀬は「すごかったよね! しだれ柳みたいな花火、好きだった」、高橋は「心の底から『フォー!』って声出た。自分たちの曲で花火が見られるなんて、こんな贅沢なことないよ」と大興奮していた。

ティアラへの感謝を乗せて

再びメインステージに立つと、ティアラとの絆を示すように「ゴールデンアワー」を披露。2人のパフォーマンスを彩るように、頭上には花火が次々と打ち上げられた。歌唱を終えた2人はファンに手を振り続け、永瀬は「これからも僕らに着いて来てください」、高橋は「今日は来てくれてありがとういつもありがとう」と惜しみない感謝を伝えた。

King & Princeとうちあげ花火」は5月22日に山口・山口きらら博記念公園でも開催され、千葉公演と合わせて計3万人を動員予定。翌日23日にはKing & Princeの15thシングル「halfmoon / moooove!!」がリリースされる。

※高橋海人の高ははしごだかが正式表記。

イベント情報

King & Princeとうちあげ花火(※終了分は割愛)

2024年5月22日(水)山口県 山口きらら博記念公園

冷たい風が吹く中、甚平を着て登場したKing & Prince。