継ぎはぎしたカラフルな1着のジャケット。よく見ると「Seat Occupied(使用中)」や、JAL、JAS、DELTAといった航空会社の名前が入っています。これは、航空会社が機内で用意しているエチケット袋を集めたものなんです。

↑エチケット袋がジャケットに生まれ変わった(画像提供/WGN Morning News/Facebook Watch)

 

航空会社は、それぞれがエチケット袋を用意しているもの。ロゴを印刷したり、コーポレートカラーを使ったり。そんな各社独自の歴代のエチケット袋は、オークションサイトで売られているほど、飛行機好きの方にはお宝のようです。

 

今回のジャケットは、そんなビンテージのエチケット袋を寄せ集めて作られたのです。作ったのは、米ロサンゼルスを拠点に活動するアーティストでクリエイティブディレクターのジェシー・バーデン。これまでにも型破りな素材を使ってきたという彼女ですが、「エチケット袋を使ったのは初めて」と話しています。

 

実はこのジャケットが作られたのは、米国でポピュラーな酔い止め薬の「ドラマミン」が75周年を記念して行ったキャンペーンの一環。酔い止め薬の登場で、エチケット袋が不要になった搭乗客もきっといたことでしょう。そんなことから、このキャンペーンは「最後のエチケット袋」とネーミングされているのです。

 

このジャケットは7.50ドル(約1150円※)という破格で販売される予定で、購入できるラッキーな人は1名のみ。飛行機マニアがこぞって欲しがる一品になりそうです。

※1ドル=約153円で換算(2024年4月12日現在)

 

【主な参考記事】

New York Post. This coat is made out of barf bags — and it’s high fashion at a bargain price. April 10 2024

米で超レアなジャケットが完成! よく見ると素材は飛行機の…