南アフリカ・西ケープ州は4月に入り、天気が急変した。夏の陽気だった3月から一気に気温が下がり、自然が猛威を振るった。特に強風による被害が甚大で、木が倒れたり屋根が吹き飛ばされるなどの他、キャンピングカーやトレーラーが高架道路や橋から落下するという事故も発生した。南アフリカのニュースメディア『South African』などが報じた。

南アフリカ気象局(SAWS)は、4月6日夕方から7日にかけてケープタウン市、ケープワインランド郡などで風速(m/s)17~22メートル、最大25~27メートルの強風が吹くと予報。最高レベル10で示す警戒度のうち、レベル9を発表していた。その被害は7日になるとSNSに続々と投稿され、強風に倒された木、フェンス、家屋の写真がネット上で拡散された。また、8日にかけても強風、豪雨などが予想されたため、レベル9が発表された地域の学校はすべて休校となった。

ケープタウンからヨハネスブルグ、プレトリアを通過する国道「N1」は、ケープタウンで唯一のトンネル「ユーグノー・トンネル(Huguenot Tunnel)」があるが、その山道で強風に煽られた車が被害に遭った。投稿された動画には、強風で複数の車が停車を余儀なくされた様子が捉えられており、1台のピックアップトラックは強風により進行方向にすら進めていない。そんな中、キャンピングカーと思われる車両が道路の端に向かい、そのまま崖下に転落した。南アフリカでは一定の条件を満たしていない場合、原則的に時速30キロ以上で走行するけん引式キャンピングカーへの乗車は禁じられており、人的被害は不明だ。

また別の動画でも、ユーグノー・トンネルへ向かう橋において、車輪が飛ばされ道路に横倒しになったトレーラーと、トンネルに近づいたトレーラーが風で揺れ、橋から転落する様子が映っていた。橋から数メートル下の地面に落下した勢いで貨物部分は破壊され、積み荷が散乱したが、南アフリカ国家道路庁(South African National Roads Agency)によると、運転手は無事で怪我をせずに済んだという。

ユーグノー・トンネルは救助作業のために閉鎖されたが、8日には全車線の通行が再開している。

画像は『South African 「WATCH: Cape winds blow over a vehicle at the Huguenot Tunnel」(Screenshot: X video.)』『IOL 「WATCH: Violent Cape winds blow a truck off the road near the Huguenot Tunnel」(Picture: BFW – Breede Valley farm Watch Fire and Rescue Facebook Page)』『Nico Harmse Facebook「N1 – Paarl」』『The Sun 「CABLE HORROR Terrifying moment ski-goers cling on for dear life as 60mph winds violently toss Italy cable car from side to side」(Credit: Instagram/@marco_malcangi)』『New York Post 「Homeless Good Samaritan on way to job interview stops baby in stroller from rolling onto highway」(A1 Hand Car Wash)』『BFM News X「1. A window gondola with several construction workers onboard at the TS Law Tower was struck by strong winds」』『Mirror 「Pub owner narrowly misses death as tree collapses while she smoked outside」(Image: TheStarBridgend/WALES NEWS SERVICE)』より
(TechinsightJapan編集部 FLYNN

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