動画配信サービスNetflix」で今月5日に配信開始され、Netflixの週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)で1位を獲得する反響を呼んでいるNetflixシリーズ『寄生獣 -ザ・グレイ-』。岩明均氏の漫画『寄生獣』(講談社)をベースにした韓国ドラマに、原作の主人公・泉新一役で菅田将暉がサプライズ出演していたことも大きな話題となっている。その泉新一が“右手”を差し出す場面写真と、菅田が韓国ドラマ初出演への想いを語ったコメントが届いた。

【画像】泉新一が“右手”を差し出す場面

 捕食した人間に“擬態”して生きる寄生生物パラサイトが韓国に襲来していたら…という発想から生まれた同シリーズ。社会に居場所を無くした孤独な主人公チョン・スイン(演:チョン・ソニ)とパラサイトハイジ”の奇妙な共存関係を描く。

 父親から暴力を振るわれるという悲痛な過去を持つスイン(演:チョン・ソニ)は、“自分は誰からも愛されない”と思い詰め、ただ生きるだけの毎日を過ごしていた。そんな中、ある事件をきっかけに人間でもパラサイトでもない変種になってしまい絶望。パラサイトハイジ”との共生生活を送るスインは、図らずも、「生き残るため」に人類乗っ取り計画を目論むパラサイトたちと、計画に気付きパラサイトを駆逐しようとする人間たちの争いに巻き込まれていく…。

 そんな本作に登場するのが、菅田演じる泉新一。原作『寄生獣』の主人公であり、日本で山崎貴監督により実写化された映画『寄生獣』(2014年)、『寄生獣 完結編』(15年)では染谷将太が演じ、アニメ『寄生獣 セイの格率』(Netflixで配信中)では島崎信長(※崎=たつさき)が声を務めている。

 原作では、ある時日本にパラサイトが飛来し、新一を襲撃。しかし脳の乗っ取りは免れ、右手に寄生したパラサイトミギー”との共生が始まっていく。“泉新一が登場し右手を差し出す”という描写には、本作と原作『寄生獣』の世界観が交わっていることを象徴する役割があったそうで、ヨン・サンホ監督は「エンディングに登場する『泉新一』と『ミギー』はとても重要な役柄だった」と明かしている。

 日本が誇る『寄生獣』をベースにした作品に出演したことについて、菅田は「『地獄が呼んでいる』を見ていたので、ヨン・サンホ監督の作品に出られるうれしさと驚きがありました。また、小学生の頃に読んだ『寄生獣』の泉新一を演じられるという事で、ワクワクしていました」と心境を明かす。

 菅田は今回が初の韓国ドラマ出演となるが、撮影時の印象について、「撮影している景色としては日本とあまり変わらなかったです。でも、元アニメーション作家であるヨン監督ならではの、現場のシステム作りというものに感動しました。CGも多い現場だったので、撮影前にアニメーションでイメージ映像を見せてもらい、撮影後にすぐ簡易的に画をつないで合成パートの確認もしていました。これが今勢いのある韓国ドラマの作り方なのか、と思いました」と驚きを抱いたことを明かしている。

 そして、「日本が誇る名作『寄生獣』をベースにした作品に日本人キャストとして、世界各国に配信される事をとてもうれしく思います。現代社会を反映した作品でもあるので、僕自身も楽しみです。ただのファンタジーでは終わらない作品になっていると思うので、さまざまな国の方々が観た時の反応が楽しみです」とコメントをしめくっている。

泉新一役で菅田将暉が出演した場面=Netflixシリーズ『寄生獣 -ザ・グレイ-』4月5日よりNetflixで独占配信