映画「あまろっく」に出演する中条あやみ4月11日阪神甲子園球場で行われた「JERAセ・リーグ公式戦」の阪神タイガースVS広島東洋カープ戦にて、ファーストピッチセレモニーに臨んだ。緊張のあまり、変則的な投球フォームを披露したが、最終的にはノーバン投球に成功した。

【フォトギャラリー】最終的に披露した美しい投球フォーム

ファーストピッチセレモニーが行われたのは、野球の聖地であり今年100周年を迎える「阪神甲子園球場」。ホームチームである阪神タイガースを鼓舞するチアリーダーTigers Girls」のダンスに場内が沸くなか、兵庫県尼崎を舞台に描いた映画「あまろっく」で主演を務めた中条が、「あまろっく」全国公開日となる"4.19"の背番号を背負ったユニホームで登場した。

中条は、スタジアムを埋め尽くす大観衆から大きな拍手で迎えられ、笑顔で手を振ってこたえてマウンドへ。ところが。緊張のあまり、左足をあげるのか右足をあげるのか、分からなくなってしまったようだった。最終的にはフォームを修正し、持ち前の長い手足を活かした綺麗な投球フォームで投球に成功した。

中条にとっては、2022年10月の日本シリーズ第2戦のオリックスVSヤクルト戦以来となったファーストピッチ。「緊張してしまって右足で投げるのか左足で投げるのか、甲子園球場でのファーストピッチということで気合が入りすぎてパニックになってしまったんですが、練習通りにノーバンで投げることができて良かったです」と笑顔で振り返った。

「ああ見えて結構練習はやらせていただいた(笑)」と言いながらも、「3回ぐらい投げて大丈夫だったので、余裕を感じてしまってマウンドに上がったんですが、最初は全然投げるタイミングがつかめなくてびっくりしました(笑)」と苦笑い。それでも、得点をつけるなら「最初のドタバタは置いておいて(笑)、ノーバンで投げられたので100点」ときっぱり。

初めて上がった甲子園のマウンドは「マウンドに上がっていく時に空の綺麗さに圧倒されました」と感想を述べ、さらに
「たくさんの人が応援と共にこのマウンドに上がったんだと考えて、とても神聖な場所に上がらせていただいているんだと幸せな気持ちになりました」と感慨深げに語りました。

六甲おろしを歌えるぐらい」阪神タイガースの試合は観ているという大阪出身の中条。「大阪で育っているので、阪神のニュースはいつも気になっています」と付け加え、阪神の試合観戦には「ずっと行きたい」と思いながらも、「行けていない」そう。

「野球と球場に詳しい方に連れて行ってもらいたいです」

昨年、阪神が日本一になったことには「すごく驚いた」そうだが、「地元の友人のSNSに一斉に『阪神勝った!』と上がったのを見た時は、私はやっぱり関西出身なんだと感じました」と述懐した。今年のタイガースに期待することは「やっぱり勝ってほしい」と言い、「岡田監督の『おーん』が何よりも楽しみです」と付け加えた。

「あまろっく」は、尼崎で板金工場を営む父親、理不尽な理由でリストラされ実家に戻った39歳独身の娘、そして父親の20歳の再婚相手が織り成す異色のホームドラマ。中条とともに、江口のりこが主演し、笑福亭鶴瓶が共演している。4月12日から兵庫県先行公開、同月19日に全国で封切られる。

左足をあげるのか、右足をあげるのかわからなくなった中条あやみ (C)2024 映画「あまろっく」製作委員会