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 動画や音楽の視聴、ゲーミングといった用途やコスト、筐体サイズを重視するなど、自分好みに組み立てられるPC自作。ただ、その自由度の高さに比例して、パーツ選定にはある程度の知識や時間が必要になる。

 そんなパーツ選定に悩まずに済むよう、秋葉原の主要パーツショップ店員に聞いたオススメパーツ構成を紹介。コスト重視の激安から、最新ゲームをヌルヌル表示でプレイできるゲーミング構成まで、さまざまなPC構成を毎月お届けしよう。

 秋葉原や通販で、“○○○を快適に楽しめるPC自作パーツをサクッと買いたい!!”、“どんな構成が良いのか見当がつかない”といった人は注目してもらいたい。

はじめてのPCは人気のピラーレスで組もう!
Core i5搭載でOS込み15万円から

 桜の花が咲き始める春休みから5月の連休まで、新たなPCの購入を相談する人たちで賑わう秋葉原のPCショップ。なかには親子で訪れ、子供が自分で考えたパーツの構成や、使用目的などをスタッフに伝え、いろいろと相談している微笑ましいシーンを目にすることもある。

 今年の5月の連休は秋葉原へ訪れ、PCパーツの一式購入、自作、組んだPCで楽しむのに、ちょうど良さげな4連休。この機会に子供と一緒にはじめてのPCを組むなど、PC自作に挑戦しようと思っている人は、多いだろう。

 そんな人たちに今回お届けしたいのが、PCを”魅せる”ことに注力して自作PCユーザーの人気を得ているピラーレスデザインのPCケースを採用した自作レシピだ。構成を提案してくれたのは、「パソコン工房 秋葉原パーツ館」の猪狩さんだ。

 猪狩さんがサクッと見積もってくれたのが、コストを抑えたゲーミングPCを組むのに最適な14コア/20スレッドCPUのCore i5-14500をベースに、ビデオカードを好みで選べるようにしたレシピだ。

 フルHD解像度で普段使いやオフィスアプリがメインなら、そのままCPUが内蔵したGPUで使用し、フルHD解像度カジュアルにゲームを楽しむならGeForce RTX 4060やRadeon RX 7600を追加。さらにゲームをガッツリ楽しみたいなら、WQHDゲーミングをターゲットにしたGeForce RTX 4070シリーズやRadeon RX 7800 XTといったビデオカードを選択しよう。

※価格は4月11日調べ。店頭価格ならびに在庫を保証するものではありません。

6基のRGB LEDファンを備える小型ピラーレスケース

 メインのピラーレスPCケースは、展示を見るだけで組みたい!という気持ちが湧いてくるCPSの「C3T500-ARGB」だ。ピラーレスPCケースとしては小型と言える幅295mm、奥行き415mm、高さ390mmになっている。広めの机が必要なのは同じだが、ディスプレー横にも収まりやすいサイズ感だろう。

 LEDファンも、標準で6基の120mm径アドレサブルRGB LEDファンを備えているので追加購入する必要がなく、キレイなLEDイルミネーションを楽しめる。

 拡張スロット数が6スロットになるため、ATX規格のマザーボードを組み合わせた場合、最下段の拡張スロットが利用できないという注意点はあるが、トップには360mmサイズまでのラジエーターを搭載できる。そのほか、全高175mmまでのCPUクーラー、ボード長400mmまでのビデオカードに対応と、拡張性にも抜かりなく、多くのパーツを組み合わせできる。

 魅せるPCを組むうえでポイントになるオールインワン水冷ユニットには、ProArtistの240mmサイズラジエーターモデルの「GRATIFY AIO3 White」を組み合わせている。ラジエーターファンにRGB LEDを搭載しているほか、ウォータブロックには外周にLEDギミックを備え、トップに温度表示機能を搭載している。

 多くのイラストが使われたわかりやすいマニュアルも高評価な点で、はじめてオールインワン水冷ユニットで組む人にもおすすめできる。

コストを抑えた定番パーツを組み合わせ

 マザーボードはコストを抑えつつ、白色ケースと相性の良いシルバーカラーのヒートシンクを採用しているMicro ATX規格のASUS「PRIME B760M-A D4」をチョイス。搭載メモリーDDR4で、M.2ヒートシンクや、2.5ギガビットLANを装備している。

 メモリーヒートシンクトップにLEDバーを備えているCorsairの「VENGEANCE RGB PRO」シリーズから、ヒートシンクが白色でDDR4-3200 16GB×2枚の「CMW32GX4M2E3200C16W」を選んでいる。

 メインストレージのM.2 SSDには、リード7300MB/秒、ライト6400MB/秒のPCIe4.0×4 NVMe M.2 SSD最速クラスのパフォーマンスで、1TB 1万2000円前後となっているKIOXIAの「EXCERIA PRO 1TB」を選択。ゲーミングや、写真の編集などで、SSDが足を引っ張るようなことはないだろう。

 電源ユニットは、MSI「MAG A850GL PCIE5 WHITE」だ。貴重な白色のモデルで、本体だけでなく、ケーブルも白色になっている。

 電源容量はGeForce RTX 4070 Ti SUPER搭載ビデオカードを、電源容量不足の不安なく搭載できる850Wモデルを選んでいる。将来、CPUなどをアップグレードしても十分対応できる。

【今月の自作PCレシピ】15万円で組める! LEDで彩るピラーレスPCの自作に挑戦しよう