中国商務部の何亜東報道官は11日の定例記者会見で、欧州委員会が10日に中国経済に「深刻なゆがみ」があると主張する報告書を改めて発表したことについて、「断固として反対する。すでにEU側に厳重に抗議した」と表明しました。

何報道官によると、中国側は欧州委員会が4月10日、いわゆる「貿易救済調査」に関連して中国経済に「深刻なゆがみが存在する」とした報告書を改めて発表したことに留意し、欧州委員会は主観的であり、中国の社会主義市場経済を一方的に誤評価し、差別的な反ダンピング方式を採用するための口実を作りだしたと断定しました。中国は欧州側の中国経済に対する主張に強く反対し、商務部貿易救済局の責任者はこの問題についてただちに欧州側に厳重抗議したとのことです。

何報道官はまた、「市場経済には1つのモデルだけが存在するのではなく、各国の歴史や文化、実際の状況などと切り離せない。EUが一方的に策定したいわゆる『市場のゆがみ』基準で中国市場経済を評価することは大きな誤りだ。EUはWTOの重要なメンバーとして、多国間貿易体制の権威を尊重し、維持すべきであり、WTOルールに反する誤ったやり方は直ちにやめるべきだ。中国は欧州側の今後の動向を注視し、必要なあらゆる措置を講じる権利を留保する」と強調しました。(提供/CRI)

中国商務部の何亜東報道官は欧州委員会が10日に中国経済に「深刻なゆがみ」があると主張する報告書を改めて発表したことについて、「断固として反対する。すでにEU側に厳重に抗議した」と表明しました。