レヴァークーゼンに所属するエクアドル代表DFピエロ・インカピエにトッテナムが関心を寄せているようだ。11日、イギリスメディア『チームトーク』がドイツ紙『ビルト』の記事を引用して伝えている。

 現在22歳のインカピエは、母国エクアドルのインデペンディエンテ・デル・バジェの下部組織出身で、2019年に17歳の若さでトップチームに昇格した。2020年8月はタジェレス(アルゼンチン)と5年契約を締結し、コパ・アメリカ2021ではエクアドル代表としてプレー。活躍ぶりが評価されて2021年8月に完全移籍を果たしたレヴァークーゼンでは加入初年度から出場機会を確保しており、今シーズンも公式戦32試合出場1ゴール1アシストをマークして、いまだ無敗を維持するクラブを支えている。

 今シーズン2人のセンターバックを補強したトッテナムは、昨夏にやってきたオランダ代表DFミッキー・ファン・デ・フェンがすでに守備の要として地位を確立した一方、今冬にジェノアから加入したルーマニア代表DFラドゥ・ドラグシンは公式戦6試合出場にとどまるなど、ベンチを温める日々が続いている。バイエルンレンタル移籍中のイングランド代表DFエリックダイアーの去就が不透明であるなか、同メディアは今季からクラブを率いるアンジェ・ポステコグルー監督が新たにインカピエの獲得を望んでいると主張した。

 一方で、レヴァークーゼン側は好調なクラブを支えるインカピエの慰留に動く様子。しかし、トッテナムが最も熱心に関心を寄せていると報じたものの、同じくプレミアリーグリヴァプールも同選手の獲得に興味を抱いていると指摘しており、最低でも4000万ユーロ(約66億円)の移籍金が必要との見方を示している。

レヴァークーゼンに所属するインカピエ [写真]=Getty Images