テレビアニメ「ちびまる子ちゃん」の主人公・まる子役の新声優が、菊池こころに決定した。4月21日放送回から出演する。

新声優の菊池は、複数回にわたるオーディションを経て、まる子役に抜てきされた。これまでに「BORUTO-ボルト-NARUTO NEXT GENERATIONSサラダ役、「ワンピース」トコ役などを演じ、「ちびまる子ちゃん」とは2018年8月12日に放送された「『まる子、幽霊を助ける』の巻」で“お花ちゃん役”を演じた縁がある。

3月に亡くなった前任のTARAKOさんから役を引き継ぐことなり、菊池は「TARAKOさんが大事に演じ続けてきた“まる子”。正直怖い気持ちもありますが、『ちびまる子ちゃん』が大好きだというこの気持ちを大切にして一所懸命努めます。しばらくは耳慣れないと思いますが、どうか長い目で見守っていただけたらとても心強いです」と述べている。制作スタッフ陣は、「まる子役にぴったりの方で、この方しかいないと自信を持っています」と太鼓判を押している。

菊池のコメント全文、制作スタッフ一同のコメントは以下の通り。


菊池こころまる子役)】

――今回まる子役に決定した際のお気持ちをお聞かせください。

マネージャーから電話で“決まったよ”と言われ、“え”と発したあとは何を話したのかほとんど覚えていないくらい驚きました。
うれしい……緊張、安堵、不安、何だかよく分からない複雑な感情で頭がいっぱいになりました。

――アニメ「ちびまる子ちゃん」にはどんなイメージを持っていますか?

日曜の夕方18時にテレビをつけるといつものキャラクターたちがそこにいてくれてホッとします。小学3年生の何てことのない日常のお話なのに毎回面白くて、老若男女に親しまれているすごい作品だなと思います。それも30年以上…。
合間に入るナレーションも顔のタテ線も今ではおなじみですが改めて思うととても斬新ですよね。
それと、まるちゃんの服が“顔Tシャツ”に変わると夏の訪れを感じます。

――今後の意気込みをお聞かせください。

放送開始から毎週観ている大好きな『ちびまる子ちゃん』。今から6年前に一度だけ“まる子”の現場に呼んでいただいた事がありました。キャスト·スタッフの皆さんが明るく楽しく収録に臨んでいて、その明るさの中心にはTARAKOさんがいました。ごあいさつに伺ったら笑顔で対応してくださり、共演者のアドリブには笑ってつっこみを入れて、アフレコ中ずっと楽しそうにニコニコされていました。
その日から「ちびまる子ちゃん」がもっともっと大好きになりました。
TARAKOさんが大事に演じ続けてきた“まる子”。正直怖い気持ちもありますが、「ちびまる子ちゃん」が大好きだというこの気持ちを大切にして一所懸命努めます。
しばらくは耳慣れないと思いますが、どうか長い目で見守っていただけたらとても心強いです。よろしくお願いいたします。


【「ちびまる子ちゃん」制作スタッフ一同】

「のんきでぐうたら、でも友だち思いで、家族が大好きなまる子。そんな表現豊かで、天真らんまんな姿を演じていただける方にお願いしたいと、時間の許す限りオーディションを行ない、菊池こころさんに巡り会うことができました。スタッフ一同、まる子役にぴったりの方で、この方しかいないと自信を持っています。30年以上にわたり、まる子役を務めたTARAKOさんが育んでくださった“まる子”の姿を大切にしながら、菊池さんとともに、これからも楽しく愉快な『ちびまる子ちゃん』をお届けしていきます。また、まる子役の後任を務めることは、ご本人にしかわからない、計り知れない重圧もあると思います。どうか温かい目でお迎えいただき、皆さんの家族の一員として、ぜひ応援をお願いいたします。これからも、毎週日曜日の『ちびまる子ちゃん』をよろしくお願いいたします」


アニメ「ちびまる子ちゃん」では、放送35周年を記念して、菊池がまる子役で初出演する4月21日から6月9日にかけて「季節まるごと!さくらももこ 春夏秋冬の原作まつり」を実施する。

▽「季節まるごと!さくらももこ 春夏秋冬の原作まつり」放送スケジュール
4月21日プロ野球開幕!!」の巻
4月28日「今日は家庭訪問の日」の巻/「家庭教師がやってきた」の巻
5月5日「みんなでドライブに行く」の巻
5月12日「暑い夏を家ですごした一日」の巻
5月19日すず虫うるさい」の巻
5月26日まるちゃん 目ざまし時計を買う」の巻
6月2日まる子、鍋モノさわぎ」の巻
6月9日まる子、寒さに負ける」の巻

まる子の新声優が決定 (C)さくらプロダクション/日本アニメーション