『青の祓魔師』は、双子の主人公が悪魔を祓うエクソシストとして活躍する漫画です。その世界には、人間の住む物質界と悪魔の棲む虚無界という2つの次元が存在し、悪魔はその境界を越えて人間へと干渉してきます。それを防ぐのがエクソシストの仕事。そのエクソシストに協力する謎の多い悪魔が、今回ご紹介する「メフィスト・フェレス」です。悪魔でありながら祓魔師で、主人公の通う学園の理事長でもあります。傍観者の立場をとっていることが多く、その目的も良く分かりません・・・。


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■いつでも余裕は崩さない

 実力も未知数なメフィストはいつも飄々としており、その態度を崩すといえば楽しそうに笑うくらいです。強者であるがゆえの余裕だともとれます。また友人だと自ら言っていた獅郎(主人公の養父)が亡くなったときも、別段態度に変化もありませんでした。これは悪魔ゆえに人間のような感情を持ち合わせていないとも考えられます。玩具箱と評する人の住む物質界に強い興味をもっていると同時に、微塵も脅威だとは思ってないのでしょう。

 普段から何を考えているのか読めないキャラであり、ピエロのような奇天烈な恰好もそれに拍車をかけています。しかし、そういうところが彼の大きな魅力にもなっているといえるでしょう。

サブカルチャーが大好き

 サブカル好きと聞いただけでメフィストに親近感を抱きます(笑)。わびさびの心、侍魂、萌えを追求する紳士と公言しており、その言葉からもわかるように日本が大好きなようで、オタク趣味を全力で楽しんでいる姿が微笑ましいです。しかし、ピンク色のリムジン、浴衣というセンスは私には理解できません・・・。

■謎だらけ

 メフィストのことについて考えると「なぜ?」という疑問が次から次へと湧いてきます。燐がピンチになったとき、獅郎が「親友であるこいつを頼れ」と言うほどに信頼していたのも不思議に感じました。獅郎ならば頼れる人は他にもたくさんいる中で、わざわざ悪魔である彼を選んだのですから。しかし、獅郎とメフィストは共にお茶目なところがあるので、その点では気が合いそうでしたね。

 また、メフィストは燐に対して次々と悪魔をけしかけたり、まるで燐をどんどん成長させたいかのような行動をとっています。しかし、その目的も分からないのでどこか少し怖い感じもしました。

 メフィストのお茶目なところはクスリと笑えますが、如何せん正体やら目的がわからないので主人公たちへの親切すらも少し疑ってしまいます。まぁ、そのミステリアスさが何よりの彼の魅力といえるのですが。


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【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:けみ(キャラペディア公式ライター)

(C)加藤和恵/集英社・「青の祓魔師」制作委員会・MBS

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