名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」が4月12日に公開されることを記念して、日本テレビ系金曜ロードショー」では2週連続で劇場版「名探偵コナン」を放送。1週目の4月12日は、「名探偵コナン 紺青の拳フィスト)」が午後9時から放送される。

本記事では、「紺青の拳」のあらすじ、ゲスト声優、主題歌、見どころなどを紹介。さらに江戸川コナン役の高山みなみ怪盗キッド工藤新一役の山口勝平京極真役の檜山修之の公開当時のインタビューを振り返りながら、より深く作品を掘り下げる。


【概要・あらすじ】

劇場版「名探偵コナン」シリーズの23作目となる今作は、劇場版シリーズ初の海外・シンガポールが舞台。コナン宿命のライバルである怪盗キッドと、今作で劇場版初登場を果たした空手家・京極真が物語のキーパーソンとなり、シンガポールで発生した殺人事件や世界最大のブルーサファイア紺青の拳」をめぐる謎と事件が描かれる。

シンガポールで発生した殺人事件の濡れ衣を着せられた怪盗キッドは、事件の真相を解明して汚名をそそぐため、パスポートが使えないコナンシンガポールへと連れ出す。一方、毛利蘭鈴木園子も、空手トーナメントに出場した京極真を応援するためにシンガポールを訪れていた。

工藤新一に扮し、蘭と園子に同行するキッド。そんななか、ある邸宅の地下金庫にブルーサファイアが眠っているという情報を入手し、侵入に成功するが、そこには難攻不落な罠が張り巡らされ、最強の空手家・京極がキッドの行く手に立ちはだかる。


ゲスト声優を務めたのは山崎育三郎と河北麻友子。山崎はシンガポールの名探偵と言われた犯罪行動心理学者で、実業家に転身したレオン・ロー役、河北はレオンの美人秘書レイチェル・チェオング役を担当。コナン怪盗キッドと敵対する役どころで、英語のセリフにも挑戦した。

また、「進撃の巨人エレン・イェーガー役でおなじみの梶裕貴が、犯罪行動心理学の分野から警察に協力する予備警察官のリシ・ラマナサンを演じている。


物語を盛り上げた主題歌は、「三代目 J SOUL BROTHERS」の登坂広臣(現在のアーティスト名はOMI)のソロプロジェクト楽曲「BLUE SAPPHIRE」。ソロ名義で映画の主題歌を担当するのは今作が初めて。同曲は、「紺青の拳」のストーリーや世界観、各登場人物の内に秘めた思いなどをテーマに制作され、歌詞には「ブルーサファイア」「謎」「秘密」「真実」など物語を象徴する言葉が散りばめられている。


【見どころ1】コナン×キッド×京極の三つどもえバトル

今作は迫力のアクションシーンが満載! なかでもテレビシリーズ以来の再戦となった「キッドVS京極」が実現し、そこにコナンも加わるという、劇場版ならではの豪華な展開が描かれる。さらに、映画後半は京極が怒とうのアクションを見せる。迫力のアクションのみならず、園子を守りながら戦う姿は、ラブコメ的な意味でも大きな見どころだ。

高山みなみ山口勝平 コメント/アクションシーンについて

山口 京極さん効果なのか、今作はアクション多めでしたね。格好良くて迫力があって、面白かったです。

高山 京極さんならではの肉弾戦。赤井さんとか安室さんみたいなスマートさはないけど、不器用な漢(おとこ)らしさ全開でカッコ良い!

山口 攻撃がドスッ! ドスッ! ドスッ! という。

高山 そうそう! 重量感ハンパない(笑)。

山口 終盤に向けて盛り上がっていくのも良かったですね。最後のシーンの京極さんもかっこよかったです。

檜山修之 コメント/京極真の強さとは?

――テレビシリーズでは、限られた登場回数ながらも強烈な存在感を発揮してきた京極ですが、「他のキャラクターに負けないところ」をあげるとしたらどこでしょうか。

「肉弾戦最強」です! 初登場時には、ナイフを腕で受け止めて平然としていましたし、至近距離でライフルの弾をよけた回もありました。「君、推理モノのキャラじゃないよね?」というくらいの無敵っぷりです(笑)。

今作では、園子を抱えながらアクションを繰り広げます。人を抱えたまま、飛んだり跳ねたり大立ち回りするなんて、普通できませんよ! 「やっぱりこいつの身体能力はハンパじゃない!」と感じました。


【見どころ2】怪盗キッドが追い詰められボロボロに コナンとの距離感も注目

いつだって余裕たっぷりで、華麗にビッグジュエルを盗み出す怪盗キッド。そんなキッドが、今作では追い詰められ、負傷してボロボロになるという衝撃の展開が待ち受ける。

高山みなみ「今作のキッドは“裸”でした。キッドあそこまでやられる姿は初めて見ましたし、ケガをして自分で手当てをする姿も初めて見ました」

そしてコナンキッドといえば、今作での「2人の距離感」も注目ポイント。高山と山口は「あくまでも探偵と怪盗」であり、2人の間の「『超えちゃいけない線』も全て分かりあっている距離感」を重要視して演じているという。

高山みなみ山口勝平 コメント/コナンキッドの関係性について

――初期と比べて、コナンキッドの距離は縮んできていると感じますか?

山口 最初と比べたら随分変わってきていますが、みなみさんとは「『探偵と怪盗』という一定のラインを守り、近づきすぎないようにしようね」と、よく話しています。だから「天空の難破船ロスト・シップ)」の時は……。

高山 近寄りすぎちゃったんだよね。

山口 今作の距離感はすごくいいなと思っています。「この距離だな」という感じがしました。

高山 背中を預けることができるくらいの信頼感はあります。でも決して“仲良し”ではないんです。同じ目的に向かってだったら手を組むことはできるけど、目的が達成されたら離れる。そこがいい関係だと思いますね。

――あくまで「探偵と怪盗」である上での信頼関係ということですね。

高山 そうですね。それをお互いがわかっているから、コナンキッドに命を預けられる。(劇中で)抱えられて空中散歩してますからね(笑)。麻酔銃でキッドを眠らせて警察に突き出すことはしないし、キッドも空中で手を離さない。そういう関係です。


▽インタビュー全文はこちら
【「名探偵コナン」インタビュー:コナン怪盗キッド編】高山みなみ山口勝平が語る“ぶれない関係”
https://anime.eiga.com/news/108415/

【「名探偵コナン」インタビュー:京極真編】檜山修之が見た、揺れる“蹴撃の貴公子”
https://anime.eiga.com/news/108370/


金曜ロードショー 今後の放送ラインナップ】
4月19日名探偵コナン 黒鉄の魚影サブマリン)」※本編ノーカット&地上波初放送
4月26日「シンデレラ」
5月3日猫の恩返し」※本編ノーカット放送

金曜ロードショーで「名探偵コナン 紺青の拳」が放送 (C)2019 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会