Blackmagic Designは、DaVinci Resolveソフトウェア用の低コストの新しいカラーパネル、DaVinci Resolve Micro Color Panelを2024年5月に発売する。希望小売価格は税込79,980円。

世界をリードするカラリストたちと協力して設計されたDaVinci Resolve Micro Color Panelは、プライマリーグレーディング・パラメーターの微調整が可能な高品質のトラックボールおよび精密機械加工のコントロールノブ、ショートカットコマンド用のナビゲーションキーとトランスポートキーを搭載。同機は、これまで以上にポータブルで、Apple iPad Pro用のスロット、内部バッテリーを搭載しており、BluetoothまたはUSB-Cで接続可能。

ブラックマジックデザイン、「DaVinci Resolve Micro Color Panel」発表。必要なコントロールすべてが得られるポータブルな新しいカラーパネル説明写真

初心者でもプロのカラリストでも、DaVinci Resolve Micro Color Panelを使用することで、より高速かつクリエイティブに作業が行える。複数のパラメーターを流れるように手元で同時にコントロールできるため、クリエイティブな選択肢が広がる。マウスより、遥かに高速に作業が可能。ノブ、ダイヤル、ボタンはすべて高品質で、操作する上で最適な抵抗を考慮して特別に設計されているので、あらゆるパラメーターを正確に調整できる。

新製品のDaVinci Resolve Micro Color Panelは、可変的なコントロールが可能な3つの繊細なトラックボール、精密機械加工された12個のノブを搭載しており、最も頻繁に使用するプライマリーコレクション機能に直接アクセスできるため、新しい組み合わせを色々と簡単に試すことが可能。プライマリーノブは、Yリフト、Yガンマ、Yゲイン、コントラスト、ピボット、ミッドトーンディテール、カラーブースト、シャドウ、ハイライト、彩度、色相、輝度ミックスをコントロールできる。

DaVinci Resolve Micro Color Panelはコンピューターのキーボードより若干大きめのサイズで、バッテリーUSB-Cで給電を行う。また、DaVinci ResolveBluetoothまたはUSB-Cを介して接続可能。iPad Proと使用しない場合は、ラップトップやコンピューターのキーボードの隣に置くのに最適なので、エディターやカラリストが編集中にキーボードとコントロールパネルの間を行き来しやすく、グレーディングとカラーコレクションが同時に行える。

ブラックマジックデザイン、「DaVinci Resolve Micro Color Panel」発表。必要なコントロールすべてが得られるポータブルな新しいカラーパネル説明写真

加えて、DaVinci Resolve Micro Color Panelの左側、上部、右側には、様々なトランスポートおよびグレーディング用のコントロールボタンが搭載されている。つまり、最も重要で、使用頻度の高いコマンドが指先に配置されているため、作業がスピードアップできる。スチルのワイプカーソル、選択などのコントロールの多くは、Mini PanelやAdvanced Panelなどの大型のグレーディングパネルにのみ搭載されている。

これまでにDaVinci Resolve Advanced Panelを使用したことがあれば、DaVinci Resolve Micro Color Panelのシフトキーに慣れるのに時間はかからない。コントロールの多くは同じ場所に配置され、トラックボールはプロ仕様の使用感が得られるように設計されているので、DaVinci Resolveをすでに使用しているカラリストは新しいパネルに親しみを感じるだろうとしている。シフトアップとシフトダウンのキーにより、パネルの機能が3倍になる。DaVinci Resolve Micro Color Panelでは、Power Windowの形状、サイズ、位置、さらにはソフトネスが変更でき、入力画像のリサイズも可能。これらの操作は、グレーディングに使用するトラックボールとリングで実行できる。

Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。

旧モデルのDaVinci Resolve Micro Panelは、コンパクトなグレーディングパネルを必要とする方々に大変好評をいただいていました。しかし、今まで以上にポータブルで低価格なソリューションを開発したいと考えました。新製品のDaVinci Resolve Micro Color Panelでは、DaVinci Resolve Micro Panelより多くの機能を使用できるようになりました。それらの機能の一部は、以前はAdvanced Panelのみで使用できるものでした。また、パネルのラベルを各国言語に訳したバージョンも製造しているので、英語が分からなくてもパネルを使用できます。このパネルがどのような環境で使用されるのかお聞きするのを楽しみにしています。また、このパネルで制作されたシネマライクな映像を目にする日が来ることを待ちきれません!

ブラックマジックデザイン、「DaVinci Resolve Micro Color Panel」発表。必要なコントロールすべてが得られるポータブルな新しいカラーパネル説明写真

DaVinci Resolve Micro Color Panelは、NAB 2024のBlackmagic Designブース(#SL5005)にて展示される。

ブラックマジックデザイン、「DaVinci Resolve Micro Color Panel」発表。必要なコントロールすべてが得られるポータブルな新しいカラーパネル