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4月2日ベルーナドームで行われた埼玉西武ライオンズオリックス・バファローズの一戦で、西武・水上由伸が披露した“ノールック牽制アウト”が、野球ファンの間で話題となっている。

【映像】まさに瞬殺…“ノールック牽制アウト”の瞬間

2-0、西武2点のリードで迎えた6回表・2死一、二塁の場面で、先発・平良海馬の後を受けて2番手として登板した水上は、代打・杉本裕太郎にカウント0-1とした後で、続く2球目の前に、一切振り返らず、“ノールック”状態で二塁へと素早く牽制。この牽制に、二塁走者のセデーニョは、慌てて帰塁をしようとしたものの間に合わずタッチアウトに。打者である杉本に投じたのは初球の1球のみ。ピンチそのものは“ノールック牽制”で切り抜けるという、なんともユニークなマウンドとなった。そのため、ネット上の野球ファンからは「トリプルプレーとサインプレー牽制は西武のお家芸」「2塁牽制アウトはしてやったり感があるからすき」「西武投手陣は2塁牽制上手いんだよな」「西武ファンだけど西武の選手はこの手の牽制うますぎる」「古賀のグローブ下げからの流れカッコよすぎる」といった様々な声が巻き起こることとなった。

4月5日放送の『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)では、改めてこの水上による“ノールック牽制”をVTR映像を交える形で紹介することとなったが、その際に捕手出身の野球解説者里崎智也氏は、「これは全球団がキャンプのときに練習するやつなんですよ」と、意外にも各球団が日頃から練習しているポピュラープレーであるとした上で、「サイン出して、ピッチャーセカンド一切見ないで、キャッチャーのミットだけを見ててね。キャッチャーが、二遊間がセカンドに入るタイミングで(キャッチャーが)ミットをパタンと下げて、そのタイミングで牽制する」と、こうした“ノールック牽制”は、捕手が走者のリードや、セカンド・ショートがタッチのために二塁へと入るタイミングなどを見極めた上でサインを出し、投手がそれに応じる形で行うプレーであると解説した。

キャンプから練習を重ねるプレーの性質上、“ノールック牽制”は、当然のことながら、走者である野手も把握しているという、いわば“ネタバレ”しているプレー。にもかかわらず、今回のセデーニョのようにタッチアウトになる走者がいることについて里崎氏は、「キャンプからめちゃくちゃ練習するんですけど、逆に(走者である)野手の人に言いたい。それ、見てたやろ?と。そんなめちゃくちゃ練習してきてるのに。こういうプレーを」と苦言を呈する形でコメントした。

(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)

水上由伸の“ノールック牽制アウト”がヤバすぎると話題に 絶妙すぎるスピード火消し!捕手のサインからの流れがカッコ良すぎる