King & Prince4月11日、千葉・ZOZOマリンスタジアムにて「King & Princeとうちあげ花火」を開催した。

【写真を見る】止まらない思いを歌にのせて…永瀬廉&高橋海人

CDデビュー5周年の最後を締めくくるイベントとして2人が企画したのは、音楽と花火がシンクロしたダイナミックエンターテインメント。グループとしてはもちろん、事務所としても異色の花火イベントだけに、期待に胸躍らせるファンの全力でワクワクする姿が開演前からあちこちで見受けられた。

■屋台にフォトスポット…外周エリアは“フェス感”全開!

会場外周エリアには、本人たちがアイデアを出したフード屋台や「やぐらDJステージ」、メンバー2人の写真に挟まれて記念撮影ができる「フォトスポット」などが用意され、気分はまるで夏フェス。彼らの思いが詰まった手厚いおもてなしに、会場はスタート前から幸福感でいっぱいだ。

■5周年の締めくくりに2人が用意したイベント

記者会見にて、高橋海人は「僕たちとKing & Princeを支えてくれるチームのみんなで5周年の締めくくりに何ができるかをずっと考えていて。そしたらスタッフさんが『花火大会ができるよ』って教えてくださって、『ぜひやらせていただきたい』と」と経緯を説明。

永瀬廉は「5周年プラス、King & Princeとして新たなスタートを切った年でもあったので。よりいろんなことをして盛り上げていきたいということで、今までうちの事務所の方々もあんまりしたことがないようなことに挑戦しました」と続けた。

そんな2人の言葉通り、期待感たっぷりに幕を開けたイベントは新たな景色の連続。まずは、5周年の始まりを告げたシングル「なにもの」のライブパフォーマンスからスタートし、「うちあげ花火へようこそ! 一緒に最高の思い出を作りましょう!」と高橋が叫ぶ。

「名もなきエキストラ」では会場をさらにヒートアップさせ、2人が肩を組んだり、互いの背中をギュッと掴んで歌う姿にも歓声が飛んでいた。

■極彩色の花火が夜空いっぱいに打ち上がる!

その後は、花火をファンと一緒に楽しむため、2人が会場後方の観覧席へ移動。約3万人の視線が一斉に彼らに向けられると「花火より俺らを見たらあかんで」と永瀬がイタズラっぽく笑うひと幕も。

その後、一体感あふれるカウントダウンでいよいよ花火ショーがスタート。デビューシングル「シンデレラガール」から14thシングル「愛し生きること/MAGIC WORD」まで、歴代の代表曲を6つのブロックに分け、「花火×音楽」の極上空間が会場を包む。

夜空を見る2人の様子もモニターにリアルタイムで映し出され、第1曲目の「シンデレラガール」では「うわー!」と声を上げながら笑顔で手をたたき、「Memorial」では高橋が永瀬の肩に手を回して仲良く鑑賞。

アップテンポの曲では、リズムに合わせて体を揺らし、永瀬が自身のスマホで花火撮影&自撮りも。リラックスムードのナチュラルな姿も、ファンにとっては新鮮で格別な味わいだったのではないだろうか。

ラブソングではハートモチーフの花火、「Super Duper Crazy」では“1・2・3”の数字の形をした花火、花火パートのトリを飾った「シンデレラガール(2人ver.)」では“King & Prince”の文字が花火になって打ち上げられる演出も。

King & Princeと見るうちあげ花火」ならではの光景に、メンバーもファンも大喜び。永瀬は「すごかった。花火って飽きひんよね」、高橋は「自分たちの曲で花火が見られるなんて、こんな贅沢なことないよ!」と興奮しきりだった。

■花火を背負って歌う特別なライブパフォーマンス

色鮮やかな花火ショーが一段落を迎えると、甚平姿に着替えた2人が「花火の次はこの曲で楽しんでいきましょう!」と、最後にグループとファンにとって思い入れの深い「ゴールデンアワー」を熱唱。

サビに差し掛かると、彼らの頭上に花火が次々と打ち上がり、大輪の花を背負ったパフォーマンスに盛り上がりはピークに達した。高橋は「明日からも俺たちと一緒に歩んでくれますかー!?」と、永瀬は「これからも僕たちについて来てください!」と力強く呼びかけ。

永瀬が会見で語っていた「我々にとってもファンの方々にとっても、最高の5周年の締めくくりになるなって確信している」という言葉のとおり、メンバーとファンにとってもこの日は笑顔が咲き誇る一夜に。King & Princeとファンとの一足早い“夏の思い出”に、胸が高鳴りっぱなしの一夜だった。

◆取材・文=川倉由起子

※高橋海人の「高」ははしごだか

約1万3000発の「うちあげ花火」で3万人の観客を楽しませたKing & Princeの(左から)高橋海人、永瀬廉/撮影=阿部岳人