筒香はかつて侍ジャパンの4番も務めた(C)Getty Images

 ジャイアンツを自由契約となった筒香嘉智の去就が注目されている。

 2019年オフにDeNAからポスティングメジャー移籍して以来、レイズから始まり、パイレーツ、独立リーグ含め、複数球団を渡り歩いてきた。かつては侍ジャパンの4番も務めたスラッガーをめぐっては阿部慎之助監督率いる巨人が獲得意思を示すなど、古巣のDeNAとの一騎打ちの様相も示している。

【動画】【どうなる筒香】元DeNA筒香嘉智選手が帰国!!巨人とDeNAが獲得へ…「獲得する球団は…」32歳の長距離砲の去就について語ります!!

 巨人ではここにきてベテラン左打者の梶谷隆幸が左ひざ違和感で抹消、丸佳浩もコンディションが不安定な様子を見せるなど、やりくりに頭を悩ませている。チームでは4番、5番に岡本和真坂本勇人と打力のある右打者が控えるだけに、左の長距離砲がラインアップに加わることで打線に厚みが増すことも期待される。

 そんな筒香の日本球界復帰に関しては球界内からも様々な考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は4月11日までに更新された自身のYouTubeチャンネルに「【どうなる筒香】元DeNA筒香嘉智選手が帰国!!巨人とDeNAが獲得へ…「獲得する球団は…」32歳の長距離砲の去就について語ります!!」と題した動画を更新。近く去就が明らかになると見られる筒香について語っている。

 まず獲得意思を示しているDeNAに関しては「(戦力が)だぶつくのが怖いな」として、現在の打線ではドラフト1位の黄金ルーキー度会隆輝など打線が充実していることから、仮に復帰しても戦力余剰になる可能性をあげた。

 その上で同じく獲得意思を示している巨人に関しては「1番困っているのがジャイアンツかな」として補強の必要性があるとした。

 外野手の布陣では開幕3番で先発した梶谷隆幸が左ひざ違和感ですでに抹消。ベテランの丸佳浩も故障がちとした上で、躍動した姿を見せている若手野手に関しては「経験不足」の面を指摘した。

 その上で筒香が5季ぶりに日本球界復帰するにあたっては「筒香がアメリカであまり野球をやってない。そのブランクをどのぐらいで抑えていくのか。それは見てみないと(分からない)」と、状態を確認する必要があるとした。筒香に関してはバッティングの技術含め確かなものがあるとしながら「状態はどうなのかが1番心配」とコメント。渡米後は繰り返し腰痛を発症するなどコンディション不良の時期も長かったことで、渡米前のパフォーマンスを維持できるかと心配する声はほかからもあがっている。

 一方で高木氏は日米通算223本塁打を誇る強打者とあって、状態さえ良ければ、確実に戦力になるという見方も示した。

 仮に浮上している巨人に合流するとなれば、5番を打たせるなどすることで打線に厚みも加わるとした。

 獲得意思を示しているDeNAも開幕から2番を打ち好調だったタイラー・オースティンが右太もも裏肉離れで登録抹消となるなど、不測の事態も起きている。

 果たして5季ぶりに日本球界に復帰する長距離砲の新天地はどことなるのか。決断のときは近づいている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

5年ぶりの日本球界復帰が濃厚となっている筒香嘉智 球界OBから懸念される点「状態がどうなのかが1番心配」