今年2月に開業5周年を迎えたスターバックス リザーブ ロースタリー 東京は、“コーヒーを耳で味わう”をテーマにした落語イベント「スターバックス ロースタリー座」を4月18日より1週間開催します。想像もつかないコラボレーションはどのようなものなのか、開催に先駆けて行われた取材会で体験してきました。
○5感と5周年を掛け合わせたアニバーサリーイベント

“5感と、コーヒー。”をコンセプトに掲げるロースタリー 東京では、5周年と5感を掛け合わせ、感覚を研ぎ澄ませて新たな解釈でコーヒーの世界を楽しむ体験を2月から9月の半年に渡って提供していきます。第1弾では、“物語”にフォーカスし、コーヒーを耳でも味わうまったく新しい体験を目指して、古の人々の食文化をユーモアと独特の味わい表現でいきいきと描き続けてきた落語に着目したことから、「スターバックス ロースタリー座」の開幕に至ったのだそうです。

ロースタリー 東京 ジェネラルマネージャーの菅原俊英氏は「普段コーヒーは嗅覚や味覚で楽しむものだと思いますが、目や耳で楽しめる物語でコーヒーを楽しむことができないかということからこの企画がスタートしました。そして、たどり着いたのがこの落語になります。古の食文化をいきいきと表現する仕草をコーヒーと掛け合わせたらどんなものができるかということで話が進んできました。」と本イベントのきっかけについて語りました。

スターバックス ロースタリー座」で落語を披露するのは、桂文枝一門に所属し、Z世代向けに落語文化の継承を目指すクリエイティブチーム「Z落語」主宰でもある22歳の若き落語家、桂枝之進さん。伝統を守り磨きながらも、その魅せ方を大胆に革新させていくパイオニアリングな存在感が、コーヒーの新たな可能性を模索し続けるロースタリー 東京とも合致したことからこのコラボレーションが実現したのだそう。「スターバックス ロースタリー座」では、このために書き下ろした新作コーヒー落語「喫茶みどり」を、400年受け継がれた日本が誇る話芸にのせて披露します。

桂枝之進さんが「喫茶みどり」を考案する過程では、ロースタリー 東京で働くパートナーやスターバックスのコーヒースペシャリストとの半年間に渡る対話があったといいます。コーヒーの文化や歴史、バリスタとして大切にしている想い、コーヒーを抽出する所作や味わいを確かめるためのテイスティングの仕草など、多岐にわたるトピックスを、桂さんと同世代のパートナーとのカジュアルなコミュニケーションの中で“落語”“コーヒー”の2つの情熱が行き交いこの物語が誕生しました。

物語の舞台はとある中学校。職業体験で「喫茶みどり」を訪れた生徒の木下くんが、コーヒーへのこだわりが強すぎる個性的なマスターと出会い、独自の世界へと引き込まれていくストーリーです。

これまで落語を聞く機会がなかった筆者ですが、落語に詳しくなくてもその世界観に引き込まれ、物語を通じてコーヒーのカルチャーやこだわりがカジュアルにスッと頭に入っていきました。

取材会での上演を終えた桂さんは「初披露で戸惑いもありました。だんだん(取材中の)記者ではなく1人のお客さんとして観ていただけているなという空気をひしひしと感じました。普段の寄せの空気と変わらない落語をすることができました。」と笑顔で感想を語りました。

また4月18日より始まる公演について「是非、たくさんの方に観ていただきたいなと思います。“耳でコーヒーを味わう”というのは、落語家としても新しい試みなので、よくある落語の型を使った形で作るのではなくて、せっかくロースタリー 東京でやるんだから、 なかなかないような落語のフォーマットを作ってみようとチャレンジしました。今までにないオチの形を取り入れるなど、ロースタリー 東京と同じ思いで実験をしていこうと半年かけてパートナーの皆さんとコーヒー落語を作ったので、是非お越しください。」と意気込みを語りました。

ロースタリー 東京では、「スターバックス ロースタリー座」のために特別にしつらえたスペシャル高座が、4月11日より4階の「AMUインスピレーションラウンジ」に出現。4月18日からの1週間(4月21日は休演)は、このイベントのために書き起こされた新作コーヒー落語を披露する寄席イベントが開催されます。

すでに予約席は完売のようですが立ち見席が用意されるので、気になる人は立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

吉川夏澄 よしかわかすみ アパレル、スポーツジムのインストラクターをなどを経験し、現在はOLライターとしても活動中。ファッションをはじめ、コスメ、スキューバダイビング、美食、辛いもの……など幅広い興味を記事として投稿中。 instagram : kassunne67 この著者の記事一覧はこちら
(吉川夏澄)

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