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 ファーウェイスマートウォッチHUAWEI WATCH 4」を1ヵ月ほど使ってみました。同社のラインナップの中では高額(6万5780円)で、ハイグレードなデザインとeSIM対応が注目されているモデルです。しかし、筆者が実際に使って最も“いいなぁ”と感じたのは「ヘルスケア機能」です。

信頼できる測定値が表示される「ヘルスケア機能」

 HUAWEI WATCH 4は腕に巻いているだけで、心拍数、血中酸素濃度、皮膚温が自動でモニタリングされ、ストレス値も算出されます。睡眠時に装着していれば、睡眠状態が分析され、快眠のためのアドバイスも得られます。筆者は専門家ではないので、測定されるデータの精度は評価できません。ですが、測定値に違和感があったことはなく、むしろ信頼できそうな数値が表示されました。ファーウェイは中国に大規模なヘルスケア専門の研究所を設け、巨額の研究・開発費も投じているとのこと。センシング技術には優位性があると考えていいでしょう。

45秒で4項目を測定できる「Health Glance」

 HUAWEI WATCH 4には「Health Glance」という機能があります。筆者がこれまで使ったファーウェイスマートウォッチにはなかったはずなので、新しい機能と思われます。一度に複数のヘルスケア測定ができる機能で、わずか45秒で心拍数、血中酸素濃度、ストレス値、皮膚温を調べられます。無理な姿勢を強いられるわけではなく、手首を机の上に載せて、ラクにしていればいいわけです。簡単です。

 筆者が試したときは常に「異常なし」と表示されましたが、心拍数が著しく高かったり、血中酸素濃度が低かったりしたら、すぐにわかり、注意を促してくれるわけです。

24時間の自動モニタリングも設定できるが……

 なお、これらの健康指数は「HUAWEIヘルスケア」アプリで自動モニタリングを設定できます。筆者も設定していますが、基礎疾患がある場合は、異常が検知されたときにすぐに通知されるほうが安心ですよね。ですが、健康診断でどこにも異常は見当たらず、いたって健康という人には、24時間のモニタリングは必要ないかもしれません。むしろ、無駄にバッテリーを消耗することになりかねません。

「Health Glance」は、そんなユーザーに適している機能と言えそうです。例えば、1日朝と夜の2回、「Health Glance」でチェックして、「異常なし」を確認できれば十分。自動モニタリングを設定して、異常がないがゆえに何も通知されないより、その都度「異常なし」と確認できるほうが、健康であることを意識できるように思いました。

eSIMを使う人は電池持ちに注意が必要

 ファーウェイスマートウォッチは電池持ちの良さに定評があります。しかし、HUAWEI WATCH 4は、筆者がこれまでに使った「HUAWEI WATCH GT 4」「HUAWEI Band 8」などに比べると、電池が持たないように感じました。フル充電から2日目で電池がピンチになったり、旅行中にうっかり充電をし忘れて3日目に電池切れしてしまったこともありました。

 ちなみに、スペックでは「スマートモード」の通常使用で約3日、「長時間バッテリー持続モード」にした場合、ヘビーユースで約8日間、通常使用で約14日間となっています。筆者が使い始めた当初は従来モデルと同程度と感じたのですが、eSIMを有効にすると、モバイルネットワークへの接続に多くの電力が必要なようで、電池の減りがグンと早くなりました。eSIMを使わない場合は、デフォルトの設定で使って不便はないでしょうが、eSIMを使う場合は「長時間バッテリー持続モード」への切り替えが必要になることがあるはずです。

 「Health Glance」は、eSIMを使っていて、省電力に留意しつつ、健康管理もしっかりしたいという人には大いに役立ちそうです。

   
【レビュー】HUAWEI WATCH 4のヘルスケア機能「Health Glance」は省電力にも役立つ