イングランドサッカー協会(FA)は11日、過去1年間にイングランドのクラブが代理人などに対して支払った仲介手数料・代理人手数料を公開した。

 2023年2月1日から2024年2月1日にかけてFA傘下のクラブが、イングランドで登録された仲介業者・代理人に対して支払った総額を協会公式サイトで公開。プレミアリーグの20クラブが支払った総額は4億959万2929ポンド(約782億円)となり、前年からの増加額は約9140万ポンド(約174億円)となった。

 最多の支払額を記録したのはチェルシーで7510万ポンド(約143億円)と判明。昨夏の移籍市場で英国史上最高額となる可能性のある移籍金で加入したエクアドル代表MFモイセス・カイセドやフランス代表FWクリストファー・エンクンク、イングランド代表MFコール・パルマーら12選手を獲得したことで巨額の代理人手数料を支払うことになったと見られている。

 なお、2位となったのはマンチェスター・シティで6060万ポンド(約116億円)を記録。3位となったのはマンチェスター・ユナイテッド3400万ポンド(約65億円)となったが、最多チェルシーの半分以下となっている。

 また、チャンピオンシップ(2部)24クラブの総額は6130万ポンド(約117億円)となったほか、リーグ1(3部)24クラブの総額は520万ポンド(約10億円)、リーグ2(4部)24クラブの総額は240万ポンド(約4億6000万円)と明らかになっている。

 プレミアリーグ全20クラブが代理人・仲介業者に対して支払った金額の合計(ネット)は以下の通り。

1位 チェルシー 7514万524ポンド(約143億円)
2位 マンチェスター・シティ 6062万6025ポンド(約116億円)
3位 マンチェスター・ユナイテッド 3405万4001ポンド(約65億円)
4位 リヴァプール 3150211ポンド(約60億円)
5位 アーセナル 2476万875ポンド(約47億円)

6位 アストン・ヴィラ 2116万122ポンド(約40億円)
7位 トッテナム 1973万1099ポンド(約38億円
8位 ニューカッスル 1888万1923ポンド(約36億円)
9位 ボーンマス 1599万9925ポンド(約30億円)
10位 ウェストハム 1388万365ポンド(約26億円)

11位 ウルヴァーハンプトン 1339万2541ポンド(約25億円)
12位 ノッティンガム・フォレスト 1306万3455ポンド(約25億円)
13位 フルアム 1206万2906ポンド(約23億円)
14位 ブライトン 1139万3102ポンド(約22億円)
15位 クリスタル・パレス 1108万2430ポンド(約21億円)

16位 エヴァートン 1062万3224ポンド(約20億円)
17位 ブレントフォード 814万7957ポンド(約15億円)
18位 バーンリー 694万4589ポンド(約13億円)
19位 シェフィールド・ユナイテッド 512万7509ポンド(約9億8000万円)
20位 ルートン・タウン 202万146ポンド(約3億8600万円)

代理人への最多支払額を記録したチェルシー [写真]=Getty Images