大ヒットシリーズ「名探偵コナン」の劇場版27作目「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」の公開記念舞台挨拶が4月13日、都内で行われ、高山みなみ(江戸川コナン役)、山崎和佳奈(毛利蘭役)、山口勝平(怪盗キッド役)、堀川りょう(服部平次役)、宮村優子(遠山和葉役)、大泉洋(川添善久役)が出席した。

【フォトギャラリー】イラスト色紙を嬉しそうに見つめる大泉洋

4月12日に全国515スクリーンで封切りされ(IMAX:50館/MX4D:13館/4DX:64館/Dolby Cinema:8館含む)、公開1日目で観客動員数63万人、興行収入9.6億円を突破。シリーズ歴代最高となる興収138.8億円を記録した前作「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」(2023年4月14日公開)との対比で112%を記録しており、さらなる記録更新を狙えるメガヒットスタートを切った。

本作は、北海道・函館を舞台に江戸川コナン怪盗キッド服部平次が、あるお宝をめぐって争奪戦を繰り広げる姿を描く。北海道出身の大泉がゲスト声優として出演し、「名探偵コナン」と初タッグとなるaikoが主題歌を担当。コナン史上初めて事前試写会は開催されず、SNSでは"衝撃の事実"が明らかになると話題になっている。

初日の興行収入が発表されると、会場からどよめきの声が上がった。

高山は「公開記念の舞台挨拶で皆さんの顔を見たときに、無事に始まったと思うんです。今回も皆さんの顔を見て、満足していただいていると思って、すごく嬉しかったです」と感慨深げ。大泉は初日の成績を聞いて「普段実写の作品に出ている役者にしたら、興行期間中の目標がこの辺(初日の成績)ですよね。なんとか10億は目指したいというところなのに、1日でコナン君は……」と驚いていた。

山崎は、今回の蘭の役どころについて「(蘭の恋が)ちょっと先に片付いたから、急に友達の世話を焼きたくなる女の子的な感じで」と、平次と和葉のフォローに尽くしているといい、平次役の堀川は「ようやく服部平次としてはやるべきことをやった」とにっこり。

7年ぶりの登壇になったという宮川は、蘭のあるシーンを挙げて「完成版を観て、蘭ちゃんが『ビッグ・ベンより上よ』って言ってくれたとき、泣きそうになっちゃって。ありがとう、蘭ちゃん」と感謝。また、「毎年コナンの映画を劇場に観に行っているのですが、前作を観ていたときに、来年の作品の予告が流れるところで、『あれ、平次の声した?』って思って、じゃあ私来年出るんだなって劇場でわかりました」と告白。山口によると、次回作の予告は「劇場で公開される直前に録るんですよ。そのときに呼ばれると、出るんだなとわかる」と明かしていた。

山口は、自身の息子の山口竜之介、娘で落語家と声優の山口茜も本作に出演していることを明かし、「最初にキッドが変装していた配送員、(自分に)似ていると思いません? 僕の息子(竜之介)です。今回息子も娘も出していただいて、親子でコナンのお世話になっております。息子も娘も名前のある役じゃなくて、警察官とか受付の役とかやっています」と裏話を披露した。

舞台挨拶では、以前から怪盗キッド声真似を練習しているという大泉が、その成果を発表することに。怪盗キッドルパン三世風だったが、江戸川コナン服部平次にも挑戦したところ、平次が一番似ているという結果に。高山らに褒められた大泉は「俺、平次だったんだ! 次回作は平次でいかせていただきます」と気を良くして何度も声真似を披露していた。

この日は、会場に多くの「名探偵コナン」ファンが駆け付けた。平次のうちわを掲げたファンもおり、宮川が「惚れたらあかんよ」と"和葉"としてセリフを披露する一幕も。大泉は「私のうちわを持っているチームもあそこにいますね。ひどいアウェイのなかで……」と苦笑。舞台挨拶中には、大泉へのサプライズとして、原作者・青山剛昌氏が川添善久を描き下ろしたイラスト色紙がプレゼントされた。

メガヒットスタート!